飛騨食材のアンテナショップ 岐阜・玉宮に開業、業務用取引も拡大へ 山一商事

業務用卸の山一商事は16日、「飛騨食材の店ヤマイチ」を岐阜駅前の繁華街・玉宮地区にオープンした。同社の地盤である飛騨高山は、コロナ禍によって主軸の観光業を中心に地域経済が大打撃を受けた。そうした中で、同社が新たな売上げ創出、人員再配置の一案として着手したのが今回のポップアップストアの展開だ。まだまだ世に出ていない飛騨産の美味しい食材や地場メーカーの優良な商品のPRにつなげるとともに、本業である業務用食品卸として岐阜エリアでの取引拡大を目指す。

「飛騨食材の店ヤマイチ」(岐阜県岐阜市金宝町2―4)は、JR・名鉄岐阜駅から10分弱の距離に立地。玉宮地区で商売を行っていた元リカーショップの店舗に居抜き出店した。売場面積は1階部分50㎡、地下35㎡。営業時間は10時30分~17時、日曜・祝日休。商圏は半径約500m。

飛騨高山産品では自然栽培の野菜をはじめ、無添加の漬物や白カビソーセージなどの加工肉、地酒といった飛騨の地で愛されている食材や地元の生産者・メーカーが手掛ける上質な商品をラインアップ。

地元飲食店向けのプロユースの業務用食材は、これまでの同地区での実績を踏まえ、売れ筋商品を揃えた。立ち上がりは約700アイテム、今後1千アイテム前後に拡大予定。酒類については、免許が下り次第、店頭販売。現在は配送の受け付けのみとなる。

野菜・果物も豊富に(飛騨食材の店ヤマイチ)
野菜・果物も豊富に(飛騨食材の店ヤマイチ)

店舗を入ってすぐのところに並ぶのは、「青巾着茄子」や「ハンガリー鈴ピーマン」やオーガニックりんごなど、飛騨で採れた珍しい野菜や手間暇かけて育てた果物。

生産農家には「季節の野菜3千円分」「同5千円分」と注文して店頭でバラ売りする一方、そのセットを丸ごと飲食店に提案。食材を見てからメニューを決める、シェフの腕の見せ所となる。

「岐阜エリアでの飛騨高山の食材に対するニーズはとても高い。この玉宮地区でも飲食店など約400軒のマーケットがあるが、高山からの供給体制だと80軒ぐらいをカバーするのが限度。飛騨のアンテナショップ兼業務用食品の配送拠点としてこの店を置くことで、ビジネスを広げていける。さらに深く地元食材、生産者を発掘していきたい」(中川雄介取締役企画部長)。

店舗の売上目標は日商10万円。飛騨産品で2割、業務用食材で8割の見立て。業務用食材の商いでは現在月商500万円のところ、3~4倍に引き上げたいとする。