コロナ第3波に備えフル生産 流通、品切れ懸念し発注急ぐ

新型コロナウイルス感染症は収束の見通しがつかず、秋冬に向けて第3波が懸念される中で、食品・飲料各社は対応に迫られている。今年3、4月の学校休校や外出禁止要請、緊急事態宣言以降、巣ごもり需要に拍車がかかり、店頭での品切れが相次いだ。「通常、加工食品の品切れ率は1%以下だが、コロナ時は30%に達した」と某スーパー。小売も棚割り修正をしないうちに来店客が殺到しパニック状態に陥った。

9月6日から九州地方を襲った台風10号の折りも、9月4日時点で九州の各店舗に来店客が殺到。朝からテレビで備蓄を呼びかけたこともあってミネラルウォーターやカップラーメン、電池、ボンベなどは飛ぶように売れ、鹿児島のスーパー店頭では品切れが発生した。

今秋冬のコロナ第3波が懸念される中で、小売は売れ筋商品を中心にメーカーへの発注を急いで在庫を確保。メーカーでも定番商品を中心にフル生産体制の構えをみせている。メーカーでは、既に秋冬商戦に向けていくつかの新製品を発表しているが、春先に経験したコロナ禍における出荷調整や欠品、休売を避けるには、再び主力商品の生産に集中せざるを得ないと諦めムードが漂っている。