高付加価値コーヒーに挑むUCC上島珈琲 小容量「ROAST MASTER」を第3の柱に

UCC上島珈琲は、在宅時間の増加で拡大傾向にある家庭用レギュラーコーヒー市場のさらなる活性化を目指し、「ゴールドスペシャル」と「職人の珈琲」の主力商品でベースを固める一方、高付加価値市場にも挑む。

渡邊志織マーケティング本部嗜好品マーケティング部長は、コロナ禍によってレギュラーコーヒーの本質的な価値が見直されてきていると指摘する。

4月頃からの販売動向を踏まえて「トレンドの一つに“おうち時間”の増加があり、手間暇かけた調理が消費を押し上げレギュラーコーヒーも大きく伸長した。豆から楽しみたい方も増えており、レギュラーコーヒーの価値を見直していただくチャンス」ととらえている。この考えの下、家庭用レギュラーコーヒーブランド「UCC ROAST MASTER」を7日にリニューアル発売する。

同ブランドは、UCCの味を作り出す焙煎士の頂点を決める大会「UCC ローストマイスターコンテスト」で初王者となった齋藤浩介氏が監修し、焙煎技術を駆使して作りあげたコーヒー。リニューアルでは、従来よりも渋味や苦味を抑え、豆本来の甘味を存分に引き出した。

渡邊志織部長(UCC上島珈琲)
渡邊志織部長(UCC上島珈琲)

コーヒーの良質な甘味をさらに引き出すために、焙煎機や生豆の特性を見極め、理想的な味わいをつくる焙煎温度や時間をコントロールする新たな独自の焙煎プロファイルを作成し、甘味が生まれる160度からの時間をさらにじっくり焙煎することで磨きをかけたという。

パッケージはクラフト感をアップし、はっきりした色味へと調整することで売場での視認性アップを図った。

同ブランドの主力アイテムは「マイルド for BLACK」と「リッチ for LATTE」で、それぞれ粉180g、豆180g、一杯抽出型ドリップ4Pの小容量サイズを取り揃えている。

UCCでは、春先に強化して好調に推移している真空包装(VP)のレギュラーコーヒーに「ROAST MASTER」を加えて、品揃えや鮮度を求める小容量ユーザーの需要を喚起していく。

「小容量は価格よりも価値を重視する消費者に支持されているカテゴリー。『ROAST MASTER』も徐々にシェアが上がってきており『ゴールドスペシャル』『職人の珈琲』に次ぐ3つめのブランドとして育てていきたい」と述べる。

VPは、「UCC 珈琲探究」と「UCC クラシック」の2シリーズを展開。小容量帯の最需要期とされる11月から来年1月にかけては、「ROAST MASTER」とVPを対象にしたマストバイキャンペーンを実施していく。「キャンペーンではWebと店頭で連動しながら、認知からトライアルにつながる施策を継続して育成を図っていく」考えだ。

「ROAST MASTER」の中で最高峰の高付加価値品となるカップ型100g豆の農園指定豆100%シリーズは、ブラジルとグァテマラの農園豆商品をレインフォレスト・アライアンス認証農園産に差し替えた。「ブラジル・ベレーダ農園」「グァテマラ・サンルイスマラカタン農園」の新商品2品と「タンザニア・アビブ農園」「ザンビア・マフィンガヒルズ農園」の既存品2品の計4品をラインアップする。

レギュラーコーヒー市場については「緊急事態宣言で4月をピークにものすごく跳ね、最も伸長したのが豆タイプだった。現在(8月)は落ち着いているが、拡大傾向は続くとみている。一度味わった小容量のプレミアムコーヒーはリピートされ、今後も伸びていく」とみている。