災害備蓄で脚光の長期保存水 小容量ニーズが増加傾向 アサヒ飲料、防災の日を前に墨田区役所へ寄付

9月1日の防災の日や多発する自然災害で防災意識が高まる中、長期間の備蓄用に開発された長期保存水が注目を集めそうだ。相次ぐ自然災害で備蓄用として飲料水を用意するニーズは年々増加し、中でも災害時の持ち運びや利便性から小容量の飲料水に対するニーズが増加傾向にある。

アサヒ飲料は、従来品のペットボトル(PET)よりも厚みのあるPETを採用することで、製造から6年間の保存が可能になった防災備蓄用の長期保存水「おいしい水天然水長期保存水(災害備蓄用)」(500㎖PET)を3月から販売している。パッケージは一目で備蓄水と分かるように上部に赤い帯をあしらい白字で長期保存水と記載し、防災備蓄用のマークもデザインした。

カートン側面では、災害時に役立つ災害用伝言ダイヤルと災害時の豆知識を記載し防災意識を啓発。加えて、賞味期限を大きく表記することで買い換え時期がすぐに分かるようになっている。

「おいしい水 天然水 長期保存水(災害備蓄用)」のカートンを持つ山本亨墨田区長㊧とアサヒ飲料の南川元司部長
「おいしい水 天然水 長期保存水(災害備蓄用)」のカートンを持つ山本亨墨田区長㊧とアサヒ飲料の南川元司部長

サントリー食品インターナショナルは「サントリー天然水」ブランドで2月から、長期保存水「サントリー南アルプスの天然水 備蓄用」(500㎖PET)を展開。同商品はPETを改良したもので、5年間の保存を可能とし、ラベルに賞味期限を分かりやすく表示し、ラベル側面には防災メモ欄を設けている。

長期保存水は、大手メーカー品以外にも通販などでいくつか展開されている。直近の動きではアサヒ飲料が8月28日、前述の長期保存水6千48本を墨田区役所に寄付。同社の南川元司執行役員マーケティング二部部長が山本亨墨田区長に手渡し、山本墨田区長は「災害発生時の避難者用等の備蓄飲料水として活用し区民をしっかりと守っていく」とコメントした。