冷製缶スープが拡大 小腹満たしとストック需要に成長余地 横浜流星の広告も後押し ポッカサッポロ

ポッカサッポロフード&ビバレッジの「じっくりコトコト」冷製缶スープが拡大している。

「じっくりコトコト」冷製スープ商品の1―7月販売実績は金額ベースで前年同期比40%増。この牽引役が冷製スープ商品の約7割を占める冷製缶スープで、2月に既存商品に磨きをかけラインアップを拡充したことと横浜流星さんを起用した広告グラフィックが販売を後押した。缶スープ全体も1―7月は金額ベースで前年を上回った。

同社調べによると、19年スープ市場は前年比1.1%増の1千240億円と推定。このうち冷製スープ市場は1割にも満たないが、同社は認知拡大によってさらなる成長を見込み今年本格参入した。その背景には、地球温暖化による全国平均気温の上昇がある。

黒柳伸治スープ食品事業部長は「残暑や暖冬で例年よりも気温が高くなるとスープの売上げは下がる。暑いときにも欲しくなるものをしっかり提案していくことがわれわれの責務」と語る。

同社は12年にスープブランドの「じっくりコトコト」から冷製缶スープを発売したところ、17年に急拡大して出荷量は8年間で約7倍となった。

約7倍になった動向については「冷製スープの価値は冷たいことにあるのではなく栄養性にあることが判明した。即飲できる小腹満たしや栄養補給、持ち運びできるモバイル性といった価値が受け入れられている」と説明する。

今年はこの小腹満たしニーズに加えて、缶スープ全般でストック需要に対応した動きも見られたことから、秋冬に向けては缶スープ全体でストック商品としての新提案を行っていく。

「昨年は小腹満たしニーズとしてパンや菓子と一緒に買われるケースが多かったが、今年はパスタ、米飯、レトルトカレーといったストック型の商品と一緒に買われているようなデータも出てきている」という。

ストック需要はコロナ禍で一層高まっているとの見立ての下、秋冬は売場づくりを含めて提案していく。「従来はコンビニさまの缶ウォーマーや自販機で即飲される商品としての扱いだったが、実は料理に使われていたり、常温でおやつとして飲んでいただいたりする動きが出てきている。この動きに売場づくりを含めて提案していきたい」と述べる。

なお、「じっくりコトコト」缶スープは「とろ~りコーン」「オニオンスープ」の2品と冷製缶の「冷製コーンポタージュ」「冷製じゃがいものスープ」「冷製栗かぼちゃのポタージュ」「冷製トマトと9種の野菜スープ」4品をラインアップしている。