ミツカングループ サステナビリティを推進 京都市との取り組みも

ミツカングループ(以下ミツカン)はサステナビリティの推進に力を注いでいる。2018年の「未来ビジョン宣言」の策定を経て、翌19年にサステナビリティ推進室を設置し、サステナビリティポリシー「自然のために、自然にやってきたことを、高めていく」を制定。創業時から取り組んでいる商品やメニュー、食文化を発信する活動に加え、19年6月のキックオフ時から食品の循環を推進するエレンマッカーサー財団フードイニシアティブ(以下フードイニシアティブ)に参加するなど新しい活動にも取り組んでいる。

ミツカンの創業は1804年。日本酒の製造過程で造られる酒粕を原料とした粕酢を造ることからその歴史は始まった。また、当時江戸で流行り始めていた「早ずし」に粕酢がよく合ったことがその成長につながった。同社は、創業時から資源循環に深くかかわり、「『早ずし』という食文化とともに成長した企業」(有冨菜穂子Mizkan Holdingsサステナビリティ推進室長)だ。

食文化とのかかわりは深く、1928年には食酢を使った料理の工夫、レシピをまとめた小冊子を配布するなど、食文化の発信は「弊社の得意とするところ」(有冨室長)だ。68年にメニューを提案する「酢豚の素」を発売し、73年に減塩増酸キャンペーン、サワー漬けの提案を、81年にはサワードリンクの提案を開始した。

水炊きを東日本にも広める活動、納豆を西日本にも広める活動などを含め、「これらはサステナビリティの推進にもつながること。今後も大切にしていきたいこと」(同)だ。

04年策定のグループビジョンスローガン「やがて、いのちに変わるもの。」も「いのちの循環」などを表現するなどサステナビリティの推進につながるものだ。また、18年策定の「未来ビジョン宣言」はビジョンのひとつとして「人と社会と地球の健康」(自然を敬い、自然に学び、自然が生み出すいのちを育むことに貢献する)を掲げた。これがサステナビリティ推進室の設置やサステナビリティポリシーの制定につながった。

ミツカンはサステナビリティの推進に向けたさまざまな取り組みを進めている。フードイニシアティブへの加入はそのひとつだ。また、ZENB(ゼンブ)ブランドでは「植物を、普段利用している部分だけでなく、可能な限り、まるごと全部使い、余計なものを加えず、素材まるごとの栄養をおいしく食べることができる食品」を提供している。