コロナ禍の食卓支えたトマト調味料 カゴメ、秋冬は「ケチャップ炒め」に焦点

カゴメの西村晋介マーケティング本部食品企画部長は、このほどオンラインで記者会見し、「新型コロナウイルス感染拡大により、食による手作り機会が増加し、防衛意識が高まった」と指摘。そこで今秋冬商戦に向け、トマトケチャップ、トマトソース、トマト鍋の3分野において「パパっと華やか、洋風メニューで食卓メニューを応援」をテーマに掲げて事業活動すると発表した。

食卓出現頻度が増えているトマトケチャップは、肉や野菜をケチャップで炒めたご飯のおかずとしての「ケチャップ炒め」に焦点を当てる。トマトケチャップは、2019年1月から毎月前年超えを維持しており、この勢いを継続するため、クックパッドでも検索ワードでも伸びている「ケチャップ炒め」に注目。さまざまなメニューを通して味付けが簡単で多様な食材と合い、子どもが好むことを提案する。

トマトソースは、今年は大いに拡大チャンスがあるとし、「ミートソースを使った簡単リメイクメニュー」を新たに提案する。グラタン、キーマカレー、リゾット、ピザトースト、ロコモコ丼、デミスープ、タコライスなどのリメイクメニューを紹介。

ピザトーストは増え続ける朝食の欠食改善という側面から提案。「野菜の日」から9月上旬にかけて店頭・TVCMで訴求する。パスタキャンペーンとして「トマト好きのごちそうパスタ!」(10~12月)も実施する。これは商品を買ってレシートで応募するもので、コーポレートシェフである藤原和弘氏がおいしい作り方を伝授する。

「甘熟トマト鍋スープ」は、発売して12年が経過したが、昨年は暖冬で鍋市場が低迷したにもかかわらず「カゴメトマト鍋」は好調だった。今秋冬も同じ状況が続くと判断しており、今期は「チーズはトモダチ」といった、食材との組み合わせや食べ方の提案などを通して家族団らんシーンなどに訴求する。昨年は「甘熟トマト鍋スープ」の2食タイプを発売したが、今年は4食入りを発売する。

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西村マーケティング本部食品企画部長の話

西村晋介部長(カゴメ)
西村晋介部長(カゴメ)

新型コロナウイルス感染拡大により消費者の食意識は大きく変化し、手作り機会が増加し防衛意識が高まった。コロナ環境下では、トマト缶・トマトソース(130%)とトマトケチャップ(125%)が高伸長。トマトケチャップは安くて簡単につくれるメニューに支えられ、トマトソースは外食のような味わいが楽しめるということが評価され、全体を通して「コロナ禍の食卓をトマト調味料が支えた」。

防衛・衛生意識も高まり、衛生意識の高まりにより袋入りトマトを選ぶお客さまが増えた。首都圏の某スーパーの1~5月のトマトの購入点数は約100%前後で推移したのに対し、4月に向けて当社の袋入り「高リコピントマト」「ラウンドトマト」が大きく伸びた。この背景にはバラのトマトより袋入りの方が安心だというお客さまが多かったためだ。