「職人の珈琲」ボトルコーヒー拡大 秋冬需要喚起へミルク割りやレシピ提案 ケース販売も強化 UCC上島珈琲

UCC上島珈琲はこの春、「職人の珈琲」の930㎖PETボトルコーヒー3品をリニューアル発売したところ、コロナ禍の外出自粛要請に伴う家庭内需要の増加もあり好調に推移している。

3品のうち「無糖」は、ストレート飲用でおいしく飲めるようにコーヒーのコクをアップするとともにキレのあるコーヒー感を実現。「低糖」と「ミルクに最適」は、ミルクを入れて飲まれる傾向にあることから全体的にコクを強化した。

紙谷雄志マーケティング本部飲料マーケティング部BLACK無糖ブランドチームチームマネージャーは「『低糖』を中心にリニューアルしたところ配荷も順調に拡大し販売数量も増加していった。3品提案の相乗効果もあり、継続しているキャンペーンもご好評いただいている」と振り返る。

4月以降は好調に推移。「5月は微増、6月は前年同月比20%増となった。ボトルコーヒー市場が若干伸びている中で、『職人の珈琲』は市場を上回る伸びをみせている」という。

紙谷雄志マネージャー(UCC上島珈琲)
紙谷雄志マネージャー(UCC上島珈琲)

現在はストレート飲用需要の高まりで「無糖」が牽引している。

秋冬はコクを強化した「低糖」と「ミルクに最適」のコミュニケーションを強化。「2品ともミルクで割ってもらいやすくする目的でリニューアルしたため、秋冬に改めてミルク割りを訴求していく」。

具体的には“牛乳で割って、簡単カフェオレ!”をテーマに、ミルクとホット飲用を訴求するデザインラベルやデザインカートンへと差し替えて、新規ユーザーの獲得とケース買い促進を喚起していく。

デザインラベルには裏面にQRコードを記載して9月下旬公開予定の「職人の珈琲」アレンジレシピサイトへの誘導を図っていく。

ネットスーパーのECチャネルを中心にケース販売構成比が右肩上がりに増加していることにも着目する。

「19年は15年比で約50%増を記録し、7月に最も売れたが、すべての月で前年を上回り秋冬においても一定の需要があるとみている」。

同社は今年、スタンダード・プレミアム・スペシャルの各層のニーズに合った商品を展開して大型容器トータルで数量拡大と市場活性化を図っていく方針を掲げている。

「職人の珈琲」とともにスタンダードの位置づけとなる「紅茶の時間(930㎖PET)」は前年並みに推移しており、秋冬に向けて期間限定品「ティーウィズピーチ 低糖」を投入してさらなる活性化を図っていく。

「THE DRIP」(1000㎖紙)2品(UCC上島珈琲)
「THE DRIP」(1000㎖紙)2品(UCC上島珈琲)

プレミアムにポジショニングされる「THE DRIP」(1000㎖紙)は6月から上向いているという。

「4-5月は店頭で試飲販売できなかったことが足を引っ張り苦戦していたが、6月から一部の量販店さまで高価格帯の紙パックコーヒー飲料として引き合いが強まり、他の商品とカニバリを起こすことなく大きく売上げに貢献できたという成功事例も出てきている。ターゲットは狭いが、引き続き単価アップ商材として提案し続けていく」と意欲をのぞかせる。

「THE DRIP」は、コーヒーの品質にこだわった紙パックのコーヒー飲料で「無糖」と「」をラインアップ。味わいについては、UCCグループの社員であり、ジャパンブリュワーズカップ2018優勝者の中井千香子氏が監修。深煎りコーヒーを鈴鹿山系の天然水でていねいにネルドリップ抽出することで、芳醇でコク深い贅沢な味わいを実現している。

秋冬に向けては9月下旬か10月をめどに「THE DRIP」の専用サイトを開設し、そこで中井千香子氏監修のアレンジメニューを幅広く紹介し需要を喚起していく。

「アイスコーヒーやホットドリンクだけではなく、『THE DRIP』ならではの新しい飲み方や楽しみ方を広げるため、カクテル風のレモンコーヒーハイやソース、ドレッシングといった本格フードメニューまで提案する」と意欲をのぞかせる。