カネカ 北海道で有機酪農会社を設立 24年に乳製品事業100億円へ

カネカは、北海道の酪農パートナーである別海ミルクワールド(北海道野付郡別海町)と有機生乳の製造・販売会社「別海ウェルネスファーム」を6月に設立した。出資比率は別海ウェルネスファーム60%、カネカ40%。有機JAS認証の生乳を使用したヨーグルトや牛乳、バターなど高付加価値の有機乳製品の展開を強化し、4年後の2024年には乳製品事業で売上高100億円を目指す。

北海道別海町の有機専用牧場を取得し、生産性の高い有機酪農の取り組みを加速する。別海ウェルネスファームの有機専用牧場は21年4月に稼働予定で、22年には生乳の有機JAS認証取得を計画。同牧場の生乳を全量買い取り、ヨーグルトを中心に牛乳やバターなど有機乳製品の品揃えを拡充させる。

カネカは18年にベルギーのPur Natur Invest BVBAと技術提携し、乳製品事業に参入。Pur Natur社の技術を導入し、「パン好きの牛乳」「パン好きのカフェオレ」「ベルギーヨーグルト」「発酵バター」などの乳製品を相次ぎ上市し、リテールベーカリーや量販ルートを中心に順調に販売を伸ばしている。

今回、北海道で有機酪農会社を設立し、有機乳製品のほか、同社のサプリメント素材と組み合わせた機能性食品など高付加価値商品の展開を広げ、乳製品事業の拡大につなげる。

同社では、持続可能な酪農の推進を乳製品事業展開の理念に掲げ、付加価値の高い有機生乳の生産に加え、酪農現場の省力化や飼料の自家栽培など生産性向上に取り組み、人・乳牛・環境に配慮した持続可能な循環型酪農を目指している。後継者不足や労働力不足など、厳しい環境下にある国内酪農業の課題解決にも貢献する方針だ。