ハナマルキ 中国に事務所を設立 「液体塩こうじ」の拡売へ

ハナマルキはこのほど、中国で「液体塩こうじ」の拡売を図るため、山東省の青島に中国駐在員事務所「日本■(=「化」の下に「十」)万喜食品株式会社青島代表■(=「処」の簡体字)」を設立した。12年に同社が発売開始した発酵調味料「液体塩こうじ」は国内外で着実に売上げを伸ばし、塩こうじ事業は18年に売上げ10億円を達成。今後20億円を目指し、拡販を進めていく。

塩こうじは、こうじに含まれる酵素の働きで素材の旨みを引き出す。この塩こうじを液体化し、調理場面で使いやすくしたのが「液体塩こうじ」だ。製造特許を日本、米国、台湾、インドネシア、中国で取得している。海外展開も進めており、15年にはタイに現地法人を設立し、タイ国内と日本向け商品を製造する畜肉・水産加工メーカーなどに提案を進めている。

その結果、タイで需要が増加し、同国に「液体塩こうじ」専用の新工場を建設。今年2月から出荷開始した。このほか、欧米でも採用事例が増えており、タイの新工場は同国だけでなく海外全体の供給戦略拠点と位置付けている。さらに、海外展開に拍車をかけるため新拠点として中国に事務所を設立した。タイ同様に、中国国内と日本向け商品を製造する畜肉・水産加工メーカーなどに提案する。

同商品は素材の旨みを引き出し、生臭みを抑える特徴を持つ。その国の食文化に合った使い方を提案できる汎用性の高い調味料であることから、中国での使用用途はかなり広く、大きなマーケットがあるとみられる。また、原料は米麹、塩、水と非常にシンプルで、中国でも健康志向が高まっていることから、新しい調味料として定着する可能性は十分にある。

事務所は畜肉・水産加工メーカーが集中している青島に構える。中国の輸入代理店と組み、青島市内に在庫を持ち、山東省を中心に「液体塩こうじ」を拡販していく。また将来的には現地法人を設立し、直接輸入・販売することも視野に入れている。

中国で同商品を販売していくにあたり、中国独自の商品名を考案した。商品名は「味曲汁」(wei qu zhi)で、味は調味料、曲はこうじ、汁は液体を意味する。「液体塩こうじ」がどのような商品なのか、現地の人に商品名からわかるようにした。

6月初旬にタイから中国へ「味曲汁 10L」を出荷開始した。すでに日系加工メーカーから引き合いがあるなど滑り出し順調だ。