「伊右衛門」復活の理由 6月に60%増記録 緑の液色がきれい」「すっきりおいしい」の声 サントリー食品

サントリー食品インターナショナルの「伊右衛門」本体(緑茶)が好調だ。

コロナ禍の影響で4月と5月を中心に飲料市場が大きく落ち込む中、「伊右衛門」の1-6月販売数量はプラスで着地した。

取材に応じた多田誠司ジャパン事業本部ブランド開発事業部課長は「本当に緑茶が好きな方からも「緑の液色がさわやかできれい」「すっきりおいしい」と大変好評をいただいた。6月に入ってからも勢いは増しており、『伊右衛門』本体の6月単月販売数量は前年同月比60%増となった」と語る。

その好調要因は、同社がブランド史上最大と位置づけている大幅リニューアルにある。

「伊右衛門」は04年の発売開始から16年が経過し、若干コモディティ化してしまったことが課題となっていた。19年は、大容量の値上げと冷夏の影響で「伊右衛門」本体の販売実績は低迷した。

この状況を受け「ブランド視点では、厳しい実績はお客さまに新しい価値を提供できていないことの結果だととらえ『伊右衛門』というブランドをゼロから客観的に冷徹に見直すことのできた貴重な一年となった」と振り返る。

徹底的に見直してリニューアルを行い、4月14日に発売開始した。

リニューアルポイントは「淹れたてのような緑茶の色、味、香りにこだわった」点にあり、中味は、香り成分や旨味が豊富と言われる一番茶を「伊右衛門」本体史上最大の比率で使用し、その良さを最大限に生かした焙煎技術と抽出方法で、淹れたてのような豊かな香り・旨みと雑味のない穏やかな渋みを両立させたこと。

「伊右衛門」本体については四季にあわせて味わいを変更しており、夏場に向けては6月30日から「伊右衛門 水出し抹茶入り」にリニューアルして発売している。

「伊右衛門 水出し抹茶入り」は、抹茶を低温の水でじっくり時間をかけて淹れる水出し製法で、切れのあるすっきりとした香りと味わいを実現させた。鮮やかな緑の水色(すいしょく)が楽しめるように設計された4月からの新パッケージに、涼やかな水色アイコンを追加して、味わい・見た目の両面で夏に好適な商品に仕立てられており、長雨が続く7月においても引き続き好調だという。