砂糖 出荷激減で垣間見た「3年後の世界」 徐々に回復、経済活動再開へ期待

砂糖出荷量(精糖工業会調べ)が6月は大幅に下げた5月より回復していることが分かった。それでも前年実績には届かず前年比93.04%となっている。

長く漸減傾向が続く砂糖出荷(主に白糖)ながらコロナ禍の影響で4月は前年比85.46%、5月は81.18%の大幅減を強いられる結果となった。すでに家庭用砂糖の構成比は約13%までに低下し、巣ごもり需要の恩恵はわずかしかない。業務用砂糖もすべてが外食向けではないが、4月、5月とインバウンドや旅行、出張に伴う菓子や飲料向け需要は激減した。「3年後の世界を見せられた」(精糖企業)というように、毎年のように砂糖消費は減っているが今年の減少スピードは2~3年分の落ち幅に相当するだけに「3年後」の稼働率や販売状況を強制的に体験させられたと語る。

6月の個別実績では業務用(大袋)93.17%、家庭用(小袋)92.42%で、全体では93.04%だった。それでも前年実績には届かず、昨年の出荷量が前年比96.6%だったことから考えると市況の悪さを感じさせる。これから夏場になるが、特に飲料向けが大きく影響する。経済活動の再開と感染者の再増加が気になる日々が続く。