スーパーでの購買行動、コロナで激変 「料理を楽しむ」ニーズつかめ マルエツ古瀬社長語る

まとめ買い・買物時短化にも対応

マルエツの古瀬良多社長は17日、この日オープンした「マルエツ横浜最戸店」(神奈川県横浜市港南区)で囲み取材に応じ、昨今の購買行動について「買物頻度が減り、一度の買物で多くのものを買われるようになった。その上、なるべく短い時間で買物を済ませようとする傾向が強まっている」と語った。

このような見方から同社が現在注力しているのは、メニューを想起させる売場づくり。これにより時短化と来店客に新たな気付きを与えるなど魅力も高めていく。

マルエツの古瀬良多社長
マルエツの古瀬良多社長

「たとえば豆腐の売場でスンドゥブのような調味料が置いてあると、料理をイメージされないお客さまにも伝わりやすい。素材の売場に加工食品を置くだけで多様なメニューが可能となる」。

実際、横浜最戸店では豆腐売場以外に、魚売場に味噌煮用つゆ、豚肉売場に野菜の水煮、牛肉売場に調味料など関連販売を多個所で展開し、一部ではビジュアルを用いて分かりやすく訴求している。

古瀬社長は、魅力ある売場づくりとして料理の楽しさにも着目。「価値観が変わり『料理を楽しむ』というまったく新しい考えを持たれる方が増えてきた。都心の店舗で最初に品切れしたのが味噌・醤油・砂糖。今まで商品を供給することに精一杯で、時短や経済性も大切だが、料理自体が楽しいこともしっかり提案していく」と意欲をのぞかせた。

空気感染リスク浮上、換気もより重要に

メニューを想起させる売場づくりの一例(マルエツ横浜最戸店)
メニューを想起させる売場づくりの一例(マルエツ横浜最戸店)

最優先で取り組んでいる安全・衛生面では、換気の重要性を指摘。

「直近で新型コロナウイルスは空気感染する可能性があると言われており、換気の重要性が今まで以上に強くなる。空気感染が発生してもリスクを最小限に抑えるためにサーキュレーターのような強制換気できるようなものを考えないといけない。ただ真夏になってどの程度まで換気できるかという問題もある」との見方を明らかにした。

マルエツは3月1日付で、デリカと生産各部の横断的なつながりを強化するためフレッシュデリカ統括部を新設。精肉部・青果部・鮮魚部・デリカ部を解消し、フレッシュデリカ統括部内にミート・プロデュース・フィッシュ・デリカテッセンを新設した。

この組織改正を売場で体現したのが「マルエツ横浜最戸店」で、バックヤードは生鮮デリカとして一本化されている。

ピザの関連商品をまとめた売場。器具も陳列して“料理の楽しさ”も訴求(マルエツ横浜最戸店)
ピザの関連商品をまとめた売場。器具も陳列して“料理の楽しさ”も訴求(マルエツ横浜最戸店)