昭和産業がサンエイ糖化を子会社化 糖質事業の成長拡大へ150億円規模投資

昭和産業は20日、三井物産からサンエイ糖化(本社・愛知県知多市、資本金10億円)の発行済株式を取得し、完全子会社化すると発表した。投資額は150億円。同日付で株式譲渡契約を締結し、10月1日付の株式譲渡後、昭和産業からサンエイ糖化に取締役を派遣する。

サンエイ糖化は、ぶどう糖を主力に糖化製品の開発から製造・販売まで一貫事業を展開するほか、乳酸菌なども手掛ける有力企業。

前3月期の業績は売上高約146億5千万円、営業利益8億7千万円、経常利益8億8千万円、当期利益6億1千500万円。厳しい品質基準が求められる、医療用ぶどう糖では国内トップシェアを誇り、高い技術力に裏付けられた競争力を有している。

昭和産業グループの糖質事業は、東日本の拠点である主力の鹿島工場と、グループ会社の敷島スターチ(三重県鈴鹿市)の東西2拠点体制でBCP対応力と、双方の生産性向上を図ってきた。

前3月期の糖質事業は売上高346億円、営業利益11億円。主力の鹿島工場は粉末水あめの設備を増強。製粉や油脂事業との複合的な提案により、機能性製品の拡販にも力を入れている。

こうした中で、糖質事業のさらなる拡大に向けて、150億円を投じて大型買収に踏み切る。三井物産からサンエイ糖化の株式を取得し、子会社化することで、糖化製品の国内安定供給体制を一層強固なものとし、さらなる生産性向上につなげていく構えだ。

また、両社の販売チャネルや原料調達力、技術力、研究開発力、マーケティング機能等を融合することで、「中期経営計画20-22」の基本コンセプト「SHOWA New Value Creation」で掲げる昭和産業の強みである事業間シナジーの追求と、さまざまな分野でのオープンイノベーションを推進し、新たな価値創出を目指す。

なお、三井物産は、保有するサンエイ糖化の株式70%に加えて、三井製糖、武田薬品が所有する全株式を取得し、10月1日付で株式譲渡する予定。