腸内のビフィズス菌占有率増加 酒粕と米麹の甘酒で研究成果 森永製菓

森永製菓は13日、酒粕と米麹で作った甘酒がヒト腸内のビフィズス菌の占有率を増やすという研究成果が得られたと発表した。

同研究は、腸に関する著書を多く上梓する松生恒夫医師(松生クリニック)との共同研究で、酒粕と米麹で作った甘酒1日1回の摂取が1日の排便回数、便の量、便の状態、排便後の感覚を向上させたことについて、腸内細菌叢(腸内フローラ)の改善がそのメカニズムとの仮説を立てて、新たにヒト試験を実施した。

松生クリニック便秘外来来院者で本試験に参加の意思を示した成人女性のうち12人を対象に、酒粕と米麹で作った甘酒、または酒粕も米麹も使用せずに炭水化物や脂質等の栄養成分と熱量を揃えて調製した飲料(対照飲料)を1日1回飲用することを30日間続けてもらい、2週間の休止期間の後、甘酒、対照飲料を入れ替えて飲用してもらった。

それぞれの飲料の飲用期間開始前日と終了時に検便を行って便中に含まれる腸内細菌を調べたところ、飲用前は差が認められなかったビフィズス菌の割合が、甘酒飲用後は対照飲料飲用後と比較して統計学的有意に高くなっていることが認められた。

また他の菌種については飲用前後での変化は認められなかった。

これにより、酒粕と米麹で作った甘酒には、ヒト腸内の善玉菌であるビフィズス菌の占有率の増加を促すプレバイオティクスのような機能が存在することが示唆された。「酒粕や米麹は、古くから日本人の腸内フローラを調節する日本古来の発酵食品として役立っていた可能性が考えられる」(森永製菓)という。