九州全域で豪雨被害再燃 引き続き警戒態勢が続く

4日から熊本南部(人吉市、八代市、水俣市や周辺の市区町村)では断続的な大雨が続き、翌日からは北部九州に及んだ。現在は小康状態になっているが、今後も線状降水帯からの猛烈な降雨が予想されており、九州全域にかけて甚大な被害が出る可能性も依然生じている。熊本、大分、長崎方面の一部区間で通行止めになったほか、交通機関も一部運行を見合わせているエリアも出てきている。昨年、一昨年と同様に降り続く雨で地盤がもろくなっている箇所に大雨が流れ込むことで、地滑りや土砂災害が生じるエリアも増える見通しとなっている。

食品業界では8日時点で、センターや工場などの浸水被害はとくに出ていないが、南熊本から阿蘇や日田に抜ける大分方面をはじめ、佐賀・長崎の一部エリアでの水没地域や道路寸断による通行止めエリアなども増えてきており、配送できない、もしくは遅延する状況に直面している。

一方、浸水被害の大きいエリアの小売店舗については営業中止や時間短縮が発表された。営業時間の変更を決めたのは7日時点でイオン九州の「イオン小郡ショッピングセンター」(臨時休業)、「イオン大牟田店」(午前10時~午後5時の営業、ともに福岡)。「イオン日田店」(大分)と「イオン錦店」(熊本)は午前10時~午後6時の営業。さらに九州電力の災害時における相互支援に関する協定に基づき、イオン八代店(熊本)の駐車場を電力復旧の拠点設営用スペースとして提供した。

「ゆめマート人吉」(熊本)を4日から、「ゆめタウン久留米」(福岡)も7日から休業。大牟田、八女(福岡)、武雄(佐賀)、長崎市の夢彩都では直営のGMSを営業し、専門店の一部を休業。サンリブは4日から「マルショク人吉店」と「マルショク芦北店」を臨時休業。ハローデイは7日から、「ハローデイ国分店」(鹿児島)の閉店時間を午後8時に短縮した。

その他はこれまでとくに目立った動きは出ていない模様だが、梅雨前線は今週いっぱい九州付近に停滞する見込みとなっている。引き続き大雨が続く場合には西日本豪雨や九州北部豪雨に匹敵する甚大な被害をもたらす可能性も生じているだけに、大雨で地盤が緩くなっているエリアでは一層の警戒感を強めている。