海苔ギフト久々増収 コンビニ向けは苦戦 白子

白子は1日、前3月期の決算概況を発表した。海苔原料は前々年度漁期の“46年ぶり大凶作”のものを使用した期になる。その中でギフトが久々のプラスとなる一方で業界にとっても重要カテゴリーのコンビニおにぎり向けがコロナ禍で苦戦。家庭用は前期マイナスだが、4月以降は巣ごもり需要で増加傾向になっている。

利益面では相場の高止まりで苦戦傾向が続く。単体はなんとか黒字になったが、連結では子会社(ベルサンテ)の設備投資に伴う減価償却費の計上で欠損となった。

個別概況ではギフト部門が3.1%増とかなり久しぶりに前期実績を上回った。内訳はパーツ供給(アソート向け供給)が43%増と健闘。仏事向けは0.8%増、百貨店向けはマイナスだが、合計で部門プラスになった。

家庭用海苔部門は2.7%減。コロナ禍の巣ごもり需要で家庭用海苔も伸びているが、同社も4月は味海苔12.3%増、焼海苔4.9%増。5月はマイナスだが、6月はプラス。4-6月で見ると味海苔4%増、焼海苔2%増となり、通期で約5%増をイメージしながら期待を込める。しかしながら、前期は大凶作を受けて早々に値上げの第一声を4月に発し、6月からの価格改定に踏み切ったが完了したのは9、10月。販促展開や採算性を改善するまで時間がかかった。(図表下記事続く)

白子83期決算概況(2020年3月期)

業務用部門は1.8%減。コンビニおにぎり向けが首都圏店舗で前年の6~7割程度に減少し影響を受けた。同社に限らず海苔需要のざっくり3割はコンビニ向けなので、回復が遅れると業界全体に影響を与えることになる。

そのほか海外は中国の南通太陽食品が微増益。お茶漬け・ふりかけ、レトルトは減収。海苔部門以外の拡大策は引き続き重要になっている。

今期に関してはギフト、業務用、仏事向けのマイナスを家庭用で補填することを目指し、中国海苔、韓国海苔も啓蒙活動を含めて販売強化を目指す。新商品も簡便、時短、健康志向を引き続き取り入れてスピードアップ。今回のアイテム数ぐらいの開発を維持していく方針。コロナ禍の影響が残る中だが、原田社長は「トライアル&エラー、to try」と難局を克服していく姿勢を見せる。