即席みそ汁 暑さ慣れない体に梅雨明けから販売強化へ

近年熱中症対策でみそ汁が注目され、簡便な即席みそ汁が夏場もよく売れるようになった。今年は新型コロナ感染拡大防止に向けたマスク着用や在宅の長期化により、体が暑さに慣れず熱中症のリスクが高まると言われる。梅雨明け後の気温上昇のタイミングから「熱中症予防に一日一杯のみそ汁」の打ち出しで、即席みそ汁の販売強化を図りたい。

温かい汁物の即席みそ汁はほんの5年ほど前まで、夏季商戦では苦戦してきた。全国的に猛暑となった18年以降、その流れが変わりつつある。テレビで「熱中症予防に一日一杯のみそ汁」とたびたび紹介され、利便性の高い即席みそ汁が夏も売れるようになった。

平年並みなら関東・近畿では遅くとも7月下旬に梅雨明けとなるが、今年は関東甲信地方など梅雨明けが平年より早いエリアもありそうだ。梅雨明け後は全国的に平年より気温が高くなり、西日本や東日本を中心に厳しい暑さが予想されている。

また、今年は新型コロナウイルスの蔓延という不測の事態が生じ、マスク着用や運動不足によって熱中症のリスクが高まると言われている。今夏は例年以上に熱中症対策が必要になる。

熱中症予防には水分と塩分の適切な補給が欠かせない。みそ汁なら水分と塩分を同時に摂れ、具材に野菜や海藻を入れればビタミン・ミネラルも補給できる。健康性、利便性により近年は即席みそ汁の価値が改めて見直されている。

ハナマルキ「スグ旨カップ」
ハナマルキ「スグ旨カップ」

即席みそ汁は15~19年と5年連続で市場拡大している。基礎調味料のみそは漸減傾向だが、即席みそ汁を含めた“みそ汁市場”ととらえれば市場は再び上昇局面に入っている。メディアによる健康訴求や、商品価値の向上も市場拡大に貢献している。

近年はフリーズドライ(FD)、20食以上の大容量、カップが市場成長を牽引している。FDブロックは、永谷園の「毎日のおみそ汁 5種のバラエティーセット 10袋入」、ひかり味噌の「毎日食べたいおみそ汁 8食」が値頃感を実現し、好調に推移している。

20食以上の大容量は、永谷園の「みそ汁太郎24食」、マルコメの「たっぷりお徳 料亭の味 24食」が伸長し、圧倒的なボリュームとなっている。カップは、マルコメの「料亭の味」、ハナマルキの「スグ旨カップみそ汁」、神州一味噌の「おいしいね!!」が好調だ。

また、近年は“だし”が注目トレンドで、ハナマルキの「だしを愉しむおみそ汁 5食」が好調。永谷園の新商品「こくだしみそ汁 甘海老だし 6食入」は多くの店舗で採用された。今年も夏場の健康維持へ簡便でおいしい即席みそ汁を訴求し、成長市場をさらに盛り上げたい。