アイス市場 8年連続成長ならず 昨年最需期の大幅減が響く

多様化する形態 「その他」が躍進

アイスクリーム類の19年度(4~3月)市場規模は5千151億円、前年比0.7%減となり、8年連続での市場拡大は果たせなかった。最需期7月が気温が低く日照時間も短いという厳しい条件に見舞われ、20%を上回るマイナスとなったことが影響した。物量ベースでは87万4千㎘の6%減とさらにマイナス幅が大きくなっているが、18年度終盤に実施した7~8%増の価格改定効果から金額ベースでは微減ですんでいる。このほど、日本アイスクリーム協会が発表したもの。

4~6月は低温傾向ながら前年並みで推移し、7月に大きく落ち込んだ後、下期は暖冬傾向から金額・物量ともに回復していった。上期の販売金額は3千165億円(前年差マイナス108億円、3.3%減)、下期は1千986億円(プラス73億円、3.8%増)で、上期のマイナス分の7割近くを下期で挽回している。消費の通年化が進み、以前のように夏が駄目ならその年は終わりという業界体質は完全に過去のものとなった。

形態別の動きを見ると、カップでもスティックでもない、「その他一般」の進捗が2ケタ増と一番高かった。一口タイプやサンドタイプ、飲むタイプなど、従来の形態にとらわれないアイスの商品開発が進み、市場も継続的に伸びている。相関関係にあるのか、代表的なカップタイプは4~5%減だった。

また、最終盤でコロナの影響を受け、業務用は13%減と大きく落ち込んだ。