食品スーパーの新激戦区、愛知県西三河エリア 複合商業施設相次ぐ開業で競合参入

愛知県の西三河エリアが食品スーパーマーケット(SM)の新たな激戦区になっていきそうだ。マックスバリュ(MV)東海、バロー、平和堂など地場ならびに域外の有力チェーンが今秋、複合商業施設の開業に伴い相次いで店舗をオープンする。中でも、MV東海は今後の出店戦略上、同地区を重点地域と定めており、競合環境の激化は避けられない。勢力図の塗り替えが、どのように進んでいくのか注目される。

豊田市の「四郷スマートタウン」(仮称)と岡崎市の「イオンタウン岡崎美合」では、MV東海が出店。一方、岡崎市に開業する「岡崎駅南複合商業施設」(仮称)にはバローがオープンする。

さらに、西三河に隣接する東郷町では「ららぽーと愛知東郷町」(仮称)が9月にオープンを予定。中部エリアでは最大規模のショッピングセンターとなる予定で、食品スーパーは平和堂が入る。

西三河エリアでは、岡崎市に本社を置くドミーをはじめ、ヤマナカ、アオキスーパー、フィール、豊田市地盤のスーパーやまのぶなど地場食品SMが店舗を展開。近年は、食品構成比率を高めたドラッグストアの侵攻も進んでいる。

今秋グランドオープン予定の「四郷スマートタウン」は豊田市中心部から北に位置する愛知環状鉄道四郷駅東側の土地区画整理事業地内。店舗面積約9千㎡。食品スーパーはMV東海、そのほかホームセンターが出店。事業地内では、バローホールディングスのVドラッグ四郷店と家電量販店がすでに営業を開始している。

「イオンタウン岡崎美合」は、総賃貸面積約9千㎡。核店舗はMV東海。家電量販店、ドラッグストア、カフェなど専門店25店舗の出店を予定している。

「岡崎駅南複合商業施設」は、今年開院した藤田医科大学岡崎医療センターの南に隣接。店舗面積は約7千㎡。核店舗のバローをはじめ、ドラッグストア、衣料品、飲食店などが出店する計画。

「ららぽーと愛知東郷町」は、名古屋市港区の「みなとアクルス」に続き東海3県で2か所目。店舗面積約6万3千900㎡の4階建て。食品スーパーの「平和堂」をはじめ、「肉の丸一」「マキハラ魚市場」などの食物販店や「あつあつ味噌カツ 美濃味匠」「鶏三和」などレストラン・カフェ20店舗、フードコート16店舗が出店する予定。

複合商業施設型は今回のコロナ禍でテナント部分が長期休業を強いられるなど大きく苦戦した。緊急事態宣言解除から完全回復までの道のりは長いと思われるが、今回の西三河エリアの新規開業ラッシュが起爆剤となって東海地区全体に波及し、地域経済が活気を取り戻すきっかけとなることが期待される。