ベルチーズ 価格改定響き「Kiri」など伸び悩み 3、4月はコロナ影響で上向く 伊藤ハム

伊藤ハムは、ベルチーズの2019年と2020年1~4月の実績を発表。2019年はベルチーズ全体では1.8%増(金額)で着地。価格改定の影響を受ける格好となった。これまで売上げを牽引してきたキリのポーションタイプ(ブロック含む)が2.5%増と前年を上回るものの、伸び悩んだことが要因の一つといえる。一方、2020年は新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要もあり、1~4月で4.9%増。成長軌道に戻りつつある。

上半期の施策では、ゴールデンウイークに予定していた毎年恒例の「Kiri cafe」を秋以降の開催に延期。このほか、マーケティング活動では主力の「Kiri」をはじめ、「ベルキューブ」「ブルサン」でTVCMやデジタル広告の投入、デジタルプロモーションなどを積極的に展開する。また、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用したキャンペーンを行うなど、さまざまなシーンに向けて商品をアピールし、認知度向上を目指す考えだ。

6月以降は、旗艦商品である「キリポーション」のプロモーションを引き続き強化していくとともに、2018年の発売後、好調に推移している「キリ&スティック1P」のさらなる販路拡大を目指す。苦戦が続いている「ベルキューブ」は、秋にデザインのリニューアルを行うことで、認知拡大および店頭でのアピール力を強める考えだ。

2020年年間を通した計画(金額)はベルチーズ全体が5.5%増。内訳は、キリ(ブロック含む)が6.5%増、キリ・スプレッドが139.8%増、キリ・スティックが4.1%増、ベルキューブが1.4%減、ブルサンが5.4%増となった。

加工食品事業本部事業戦略部部長兼マーケティング部部長の春名公喜氏は上期の家庭用調理食品の状況を次のように話した。

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昨年度も順調に推移している。当社の家庭用調理食品カテゴリーは約7%増(金額)。特に伸びたのが、「レンジでごちそう」「おかずプラス」といった簡便調理食品。また、「お肉屋さんの惣菜シリーズ」やチキンナゲットも10%増、ピザやハンバーグについても二ケタ近く伸びた。一方、チーズは2%増、麺も4%増と前年を上回ったものの、価格改定などの影響を受けて苦戦。今期は、新型コロナウイルスの影響により、チーズ、麺ともに4月は30%を超える伸びを示している。