需要急増の乾麺、3~4月市場は推定150% うどん、そば、手延べひやむぎが増産

3~4月の乾麺市場は推定で対前年比150%伸長した。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休校、在宅勤務により昼食などの需要が伸び、即席麺やパスタの消費が拡大。うどんやそば、そうめんの乾麺類もその恩恵を受けた。

食品スーパーでは秋冬商材から春夏向けに切り替える時期もあり、3月はうどんやそばが牽引。4月は新物が市場に出回りはじめる手延べそうめん、ひやむぎが代わって好調に動いた。

食品需給研究センターが発表した乾麺生産量によると、3月は前年比4.1%、4月は9.2%、それぞれ増加した。最も伸びたのはうどんで、3月に18.2%、4月27.0%伸びた。日本そばは、原料の玄そばが主要産地の中国からの輸入が滞り、3月は伸び悩んだが、物流が緩和された4月は20.4%と飛躍した。

手延べ麺類は、ひやむぎが3月、4月ともに30%以上増えた。厳寒期に生産するそうめんに替わり、ひやむぎの生産が始まるタイミングだったことが要因。ひやむぎ幅の半田そうめんの増産が数字に反映された格好だ。

乾麺消費は5~8月に全体の63%が消費されることから、これからが商戦本番を迎える。機械製の乾麺は安定供給に取り組むが、夏に生産を休む手延べそうめんは、春の予想外の消費に早くも品薄感が漂っている。

シェア№1の「揖保乃糸 手延素麺300g」を販売する兵庫県手延素麺協同組合では、6月上旬までの出庫量が過去最高数量で推移している。夏に猛暑が続けば商品を切らす可能性もあり、そうめんの安定供給に向けて代替品の準備を進めている。