コロナ後 変わらないもの、変わるもの

緊急事態宣言が解除されて、日常は徐々に元の姿へと戻りつつある。通勤時の都内の地下鉄はすっかり「3密」に戻った。4月、5月とのんびり座って通勤できていたのが、いまとなっては懐かしい。

▼残念ながら通勤時の3密は復活したが、この先コロナが完全に終息してもコロナ以前の状態に戻らないものもあるかもしれない。「分散型都市」「職住融合」などいろいろ取り沙汰されているが、アフターコロナの世界は一体どうなるのだろうか。

▼コロナ禍によって、一気に認知度が上がったものにテレワークがある。自宅の一部をオフィス仕様にしたり、街のコワーキングで仕事をする人が増えた。働く場所が多様化し、職住の距離の制約も以前に比べて薄まった。この職住融合とも関連するが、コロナ禍によって時間の価値をより意識する人が増えている。

▼職住融合がさらに進めば、時間と気持ちにもっと余裕ができ、「食事は手作りへ回帰する」と見る食品業界の関係者もいる。料理をつくる時間そのものを楽しむ人が増えると言う。消費者の意識の変化を的確にとらえる必要がある。