透明な醤油風調味料 コロナ後の商品開発へ新価値提案 モリタ食材開発研究所

調味料などを開発するモリタ食材開発研究所(大阪市)は、透明な醤油風調味料を商品化。本格販売に乗り出す。

主原料は米と大麦由来の発酵調味料で、淡口醤油や白醤油に比べ食塩分は5~10%低い。旨味、塩味、酸味のバランスがとれており幅広い食品に使える。無色透明のため、食材の色調や香りを損なうこともない。また、通常の醤油と違い小麦、大豆のほかアレルギー表示対象28品目は使用していない。これらの点を訴求しながら、食品メーカーなどへ提案する考えだ。

同社が1982年に確立した醤油の2週間製造法の技術を活用し、今回の商品化に至った。守田悦雄社長は「新型コロナウイルスが収束すると、食品企業には新たな価値を持った商品の開発が求められる。この調味料を使うことで差別化が図られる」と強調する。

食品メーカーなどへ向け業務用の「コウミロン味ベースホワイト」として10kg、20kgを揃えるほか、家庭用には「味譜一番」(1ℓ)の商品名で同社の通販サイトを皮切りに、一般小売に向け販路を広げる狙いだ。

研究開発部の小西裕一郎部長にセールスポイントを聞いた。

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食品の加工には白醤油など色の付きにくい調味料が使われるが、塩分が高くクセもある。昨今は食材そのものの味や色を大切にしようという流れがあり、惣菜では塩やハーブだけで味付けしたメニューも増えている。

一方で醤油は日本人に根付いた調味料で、多くの人に好まれる。和食はもちろん、トマトソースやオリーブオイル、カレーなど洋風メニューにも隠し味として使われる。

また、加工メーカーからはアレルゲンフリーの商品を作りたいという要望が強まっている。それが可能で、なおかつ旨味やコクを出せるのが今回の商品だ。畜肉や惣菜、米菓メーカーなどへ向け提案したい。

家庭用は醤油の代わりにも使えるし、みりんと合わせるとさらに幅広い料理に利用できる。スプレーで噴射すればコクが増す。ご飯との相性も良く、炊き込みご飯などがおいしく食べられる。