麺類の需要激増 即席麺は販促減で価格上昇 生麺、乾麺の間口拡大 4月家計調査

2020年4月家計調査 即席麺 麺類の需要激増

4月の家計調査(総務省統計局)では、麺類の需要が激増していることが明確になった。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発出を受けた学校の休校、在宅勤務拡大などで昼食など内食需要が高まったことが要因と見られる。

品目別・項目別の対前年比は別表の通り。麺類は軒並み大幅増。麺類はこれまで、カップ麺、パスタ類が堅調に推移する一方、調理に手間ひまのかかる即席麺(袋麺)、生麺(うどん、そば)、中華麺、乾麺などは、世の簡便・即食志向の高まりという流れもあり前年割れが続いていたが、4月という季節性(比較的気温が低い)や家庭内調理の急増、節約志向なども背景に、一気に数字が伸びた形だ。

即席麺のカップ麺と即席麺(袋麺)を比較すると、購入頻度、支出金額、購入数量、購入世帯数で即席麺の伸び率が高く出た。バリューフォーマネーと調理性が支持されたものと見られる。一方、カップ麺、即席麺とも平均価格が大幅に上昇した。カップ麺、袋麺ともにチラシ特売の目玉商品だが、4月は「3密」を回避するため、食品スーパーなどがチラシ販促を控えたことが要因と見られる。

生麺、中華麺、乾麺も即席麺(袋麺)同様、価値が再評価されたものと見られる。平均価格は生麺が前年割れ、乾麺が微増だったが、購入頻度、購入数量、購入世帯数は二ケタ増。今回のコロナ禍をきっかけに、両業界が課題としていた間口と奥行の両面が拡大した模様。アフターコロナの環境下でも期待が持てる結果と言えそう。

パスタは爆発的な伸び。店頭での欠品がメディアで取り上げられ、いまだ品薄感が続いているが、4月の数字もそうした状況を裏付ける結果となった。調理性がよく、老若男女を問わない人気メニューでもあり、麺類の中でも特に高い伸びとなった形だ。

麺類については5月も好調に推移した模様だが、家庭内在庫が積み上がっている可能性があることに加え、6月は記録的な猛暑となっていることもあり、品目によってバラツキが出る可能性もありそうだ。