チラシ、そろり復活 “3密”避けつつ集客へ

6月に入り食品スーパーのチラシ販促が“そろり”復活している。「新しい生活様式」の下、3密を避けつつ集客を図る、という新たなチャレンジとなる。

日本スーパーマーケット協会の4月度既存店食品販売額は、前年比112.6%。内訳は農産品116.5%、畜産品119.3%、加工食品114%、日配食品115%。農産品については相場高という要因もあったが、内食需要が高まったことで、簡便調理食品の売上げ増が生鮮品を含めた全体を押し上げた。

5月も、全体として同様の傾向が続くものと見られるが、緊急事態宣言の解除を受け6月からは学校が再開。在宅勤務の緩和等々、WITHコロナに向けた動きが進んできたことなどが、チラシ販促の復活要因。

「6月からのチラシに向け商談を開始している。今後、(商談は)本格化するだろう。ただ、(新型コロナは)エリアによって状況が異なるため、全国一律でということにはならない。チラシ販促の結果や反応を見ながら、ということになるのでは」(大手加工食品メーカー)との見通しを示す。

一方、「プライスコンシャスにふれる懸念があり、これまで以上に節約・価格志向に対応する必要があるだろう。半面、外出自粛等により、初めて家庭で手作りケーキやパン作りなどを体験された方も多いのではないか。(新型コロナを機に)需要が定着する商品もあるのではないかと考えている」(乳業メーカートップ)というように、市場の変化を予想する声もある。

変化する市場にいかに的確に対応していくか。メーカー、小売とも、当面は手探りでの販促が続きそうだ。