新・広島工場が稼働 西日本豪雨災害から復興 コカ・コーラボトラーズジャパン

コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、西日本豪雨による浸水被害で稼働を停止した本郷工場に替わる新工場として、同じ広島県三原市内に「新・広島工場」を新設し1日に稼働開始した。

新・広島工場は、同社では05年に竣工したえびの工場(宮崎県えびの市)以来の新工場で、中国・四国エリア内における製品供給の中核を担う工場と位置づけている。

製造ラインは、最大で1分間に900本の小型ペットボトル商品を生産する高速のアセプティック(無菌充填)ラインを導入。現在、1本(1号ライン)が稼働し9月以降に2号ラインの稼働を予定している。生産品目はお茶・コーヒー、炭酸・スポーツ・果汁飲料など。生産能力は以前の本郷工場と比較して約1.5倍となる。

効率化・省人化を推し進めた点も特徴で、ペットボトルのもととなるプリフォーム、キャップ、カートンなどの在庫管理や生産ラインへ供給が自動で行われるほか、生産ラインには自動型替システムを導入。そのほか、工程管理のペーパーレス化や遠隔監視システムによってライン全体の稼働状況がモニタリングできるようになっている。

西日本豪雨で被災した本郷工場(18年7月)
西日本豪雨で被災した本郷工場(18年7月)

西日本豪雨は18年7月に発生し、西日本を中心に甚大な被害をもたらした。広島は特に被害の大きかったエリアの一つで、多くの犠牲者を出し物流網も寸断された。

本郷工場は最大時2・5mの高さまで水が入り込み、本郷工場3ラインは操業停止を余儀なくされ、18年12月期決算では災害による79億円の特別損失を計上した。

新・広島工場の外観(コカ・コーラ ボトラーズジャパン)
新・広島工場の外観(コカ・コーラ ボトラーズジャパン)

新・広島工場は被災した本郷工場と同じ三原市内から南約4㎞の場所に用地を取得し、関係者の協力を得ながら新設された。

ブルース・ハーバート執行役員SCM本部長は「新設に当たって災害リスクの軽減と製造能力増強が使命。プロジェクトに参画いただいた皆さまに感謝申し上げる」とコメントを寄せた。

4月27日には、同じく西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けて稼働停止していた本郷自動倉庫(広島県三原市)が最新技術を導入して再稼働した。

本郷自動倉庫の保管可能数量は、自動倉庫1万2千パレットと平置き倉庫1万パレットの計2万2千パレットで、新・広島工場で製造した製品を同倉庫で保管し中国・四国エリアへ製品を安定供給していく。