松屋銀座 1日から全館で営業再開 検温、消毒、マスク等対策も

新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業していた百貨店が営業を再開する中で、松屋銀座も6月1日から全館で営業を再開し、客足が戻りつつある。「再開を待っていた」といった声がかかるなど、待ち望んでいた消費者も多かったようだ。

緊急事態宣言により4月8日~5月24日まで全館が休業となり、従業員も一時帰休となっていた。5月25日から、一部店舗を除く食品フロアの営業を再開したところ、特に初日は常連客も多く訪れ、予想以上の来客があった。弁当や生鮮が前年を超える動きといい、肉や魚なども順調だという。

同社にとってギフト以外では初となる、食品のECを5月下旬から開設。告知などは行わなかったものの反応は見られたという。開設期限は未定。

営業再開に当たり感染対策には気を配り、安全面を優先する。開店は午前11時、閉店は午後7時とそれぞれ1時間ずつ短縮した。また入店口と退店口を分けることで接触を避け、サーモグラフィで検温する。入口で手指の消毒やマスク着用の声掛けを行い、マスクを持たない来店者には有料で配布。その全額を医療支援に寄付する。

天井に取り付けたサーモグラフィ(松屋銀座)
天井に取り付けたサーモグラフィ(松屋銀座)

レジ、カウンターでは身体的距離を確保し、エレベーターの定員は4名に制限。全てのエレベーターを車いすやベビーカー等優先にした。

一部売場でビニールシートやアクリル板越しに接客し、店員は手袋やフェイスガード、マスクを着用。会計はコイントレーを使用する。ベンチ等の休憩設備でも間隔が空くように表示を行う。消費者自身が取り分けていた弁当も、小分けパックに変更している。

社員・アルバイトには一人50枚ずつマスクを配り通勤や就業時に着用を求める。3密を避けるため更衣室・休憩室を増設し随所に消毒薬を設置。例年は5月末から実施していたビアガーデンを取り止め、休憩所に変えた。また更衣室での3密を避ける意味で、接客に相応しい私服での勤務も認めている。勤務日数は週4日まで。営業部門は当面の間、2チームでの交代勤務とした。

中元商戦は浅草店が10日から、銀座店が16日から、ネット販売が10日からそれぞれ展開を始める。実店舗では売場を拡充する等して3密を回避する。