世界のコーヒー消費量 新型コロナウイルスで「相当な減少リスク」 家庭外市場で懸念深刻に

国際コーヒー機関(ICO)はこのほど、19/20年度(19年10月~20年10月)のコーヒー世界消費量は18/19年度比で0.7%増の1億6千934万袋と推定されるものの、新型コロナウイルスにより相当な減少リスクを抱えていると発表した。全日本コーヒー協会の月次レポート「Coffee Market Report」(20年3月号)によるもの。

同レポートによると、現在のところ19/20年度の需要は生産を上回る見込みだが、状況は急速に展開し、新型コロナ拡散の封じ込め措置の結果として消費の減少、特に家庭外での消費が減少する可能性があると指摘している。

供給面については、ブラジルでは通常、ロブスタの収穫は4月、アラビカの収穫は6月に開始することから、新型コロナ感染拡大で収穫作業や輸送のための労働力確保が困難となり、収穫と輸出の遅れが発生する可能性がある。

これに対して、ベトナムでは収穫をほぼ終了しているため生産に大きな影響が出る可能性は低くなっている。

コロンビアでは、コロンビアを経由する中国籍輸送コンテナ便が減少し、2月の輸出に影響を及ぼしているとの報告があがっている。また大統領令により3月25日から19日間の全国的なロックダウンが発表されたことで、収穫に従事する近隣諸国からの移民労働者の減少による影響を受ける可能性がある。

一大消費国である日本では、外出自粛によって業務用(家庭外)市場が大打撃を受けている。4月8日には、セーフティネット保証5号の指定業種に、米菓製造業(通番9)、清涼飲料製造業(10)に続いてコーヒー(11)が追加された。

セーフティネット保証5号とは、売上高等が減少している中小企業・小規模事業者の資金繰り支援措置として信用保証協会が一般保証とは別枠で融資額の80%保証する制度となる。