コロナ後の世界を覗いてみれば

もうすぐ新元号。世の中はお祭りムード一色だ。オリンピックも近づく来年の今ごろは、さらに盛り上がっているに違いない。密かに発明したタイムスコープで、1年後の未来を覗いてみよう――

▼えっ、街のこの閑散ぶりは…?まだ夜8時なのにどの店もシャッターを下ろして…「新型コロナによる緊急事態宣言に伴い」って何のこと?はぁ?五輪延期だって!?そんなことあり得るのか?一体、何があった…

▼日本には「ふれあい〇〇」という名の公共施設が1千800あまりあるという(パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』)。そんなふれあい大国(実態はともかく)でも、いまや「ふれあい」は禁忌。震災時や五輪スローガンでも使われた、やはり日本人が大好きなフレーズ「一つになろう」もあまり聞かなくなった。一つにならず、自宅に分散することが求められている。

▼10年後の未来を覗いたとき、何が見えるだろう。せめて、長期休校で教育を受ける権利を奪われた若者が「これだからコロナ世代は」と蔑まれるようなことのない、公正で寛容な社会であることを願う。