牛乳の消費促進、各所で呼びかけ ラッシーやレモンとの合わせ技など

臨時休校による学校給食向け牛乳のキャンセルやカフェ・レストランの業務用牛乳の需要が大きく落ち込んでいる。

生乳生産が6月までのピークに向けて更に増加していく中、その生産量が乳業メーカーの乳製品の製造能力を超えてしまい、行き場を失った生乳を廃棄せざるを得ない状況に陥るおそれがある。

農林水産省としては、この6月までの生乳生産のピークを乗り切ることができれば、生乳の廃棄といった危機を回避することができると考え、酪農家の支援を目的に、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を開始。21日には「牛乳乳製品課からのお願い」と題したYouTube動画を公開した。

これに続いて全農広報部は22日、公式ツイッターでラッシーのつくり方を公開し牛乳とヨーグルトの追加購入を呼びかけた。ヨーグルト200g、牛乳200ml、砂糖大さじ2を混ぜるだけでラッシーが完成し「…おいしくて…大量に飲めます…単独でだけ…味わっている…場合では…ありません…」とつぶやいた。

乳業メーカーもSNSなどを使って牛乳・乳製品の消費を呼びかけている。雪印メグミルクは公式サイトで「酪農家応援!牛乳レシピ」を開設し、ミルクラーメン、ミルク寒天、ミルクパスタなど様々なレシピを紹介している。

乳業メーカー以外からも発信。ポッカサッポロフード&ビバレッジは、自社サイトで牛乳を使ったレモンラッシーのレシピを公開し、生乳廃棄の懸念が浮上した3月上旬からはツイッターで積極的に発信している。

レモンラッシーは、よく冷やした牛乳150mlに、はちみつ大さじ1と同社看板商品である「ポッカレモン100」大さじ2をグラスに入れてよく混ぜ合わせるだけで完成する。

ツイッターでは、これにバナナを加えたバナナラッシーや、牛乳600mlをレンジで温めて「ポッカレモン100」を大さじ2入れて混ぜるだけでできるカッテージチーズなどを紹介している。

レモン牛乳「関東・栃木レモン」(栃木乳業)のロングセラー商品があるように、そもそも牛乳とレモンの相性はよく、継続的にカルシウムとレモンを一緒に摂ることで骨密度の低下を抑制できる可能性があることが確認されている。

レモンに含まれるクエン酸にはカルシウムを体内へ吸収しやすい形に変える働き(キレート作用)があることが分かっており、ポッカサッポロではかねてからレモンそのものの価値を発信している。

流通各社の動きでは、ローソンは3月9日から3月20日の期間、国内産生乳使用のMACHI café「ホットミルク」を半額、「カフェラテM」を30円引きで販売。ライフコーポレーションは3月18日から酪農家支援の第1弾として学校給食用牛乳(200ml紙パック)をライフ各店舗で税抜き78円で販売し、現在、4月22日から5月2日にかけて第2弾を実施している。