ふりかけ「うめこ」 三島食品の新顔、予想外の好発進 3か月で年間目標クリア

三島食品が2月に発売した乾燥梅「うめこ」が好スタートを切っている。当初予想していた倍以上のペースで売れており、年間の出荷目標を早くも3か月でクリアした。

同社は以前、「料理素材カリカリ梅」として乾燥梅を販売していたが、原料事情により終売。しかし、復活を求める声が多く、このほど5㎜大の大ぶりにカットした「うめこ」として、商品名も新たに生まれ変わった。

ふりかけを含むコメ周辺商材は、新型コロナウイルスによる内食需要の拡大とともに活発に動いている。同社においても業務用が不振の一方、家庭用は1―3月で2ケタ増。それを牽引するのが看板商品「ゆかり」を軸とする“ふりかけ三姉妹”だ。

新商品の「うめこ」が好スタートを切ったのは味や食感といった商品特徴が受け入れられただけでなく、この“三姉妹”人気が背景にある。もともと“三姉妹”が注目されたのは、SNSがきっかけ。今回も「うめこ」が発売されると、「次も(名前の末尾が)“り”かと思っていたら、“こ”だった。そうきたか!」「令和の時代に昭和っぽいネーミングが良い」などSNSで話題を集める。

「“三姉妹”の下地があったため、『うめこ』も注目された」と佐伯俊彦マネジャーはみる。これらの商品に共通するのは、ネーミングやパッケージデザインだけではない。三姉妹の「ゆかり」は赤しそ、「かおり」は青じそ、「あかり」はたらこ、そして今回の「うめこ」は梅といずれも素材型の商品である。いろいろな原料が混ざったふりかけよりも、汎用性があり多くのメニューに使いやすい。

「お客さまが自らいろいろな使い方を発案し、使ってもらえている」(佐伯マネジャー)。同社にはこのほか、広島菜を原料にしたロングセラーの「菜めし」がある。パッケージデザインや価格帯だけでなく、素材型という点からも“三姉妹”と同じ位置づけにあり、一時低迷していたが、ここ数年は復調傾向にある。これも“三姉妹”効果と言えよう。

2月の本紙記事ではこの春、同時に発売された「ゆかり」の50周年記念商品「減塩ゆかり」を引き合いに、「大型新人“白いゆかり”と不運な『うめこ』の物語」として取り上げた。しかし、フタを開けてみれば華々しいデビューを飾ったのは、「うめこ」の方だった。ただ、さすがの看板商品「ゆかり」。「ここにきて『減塩ゆかり』もじわじわ伸びてきている」(同)という。今後の動きから目が離せない。