「牛乳をモ~1本使って」 ピンチの酪農家支援へ農水省がプロジェクト

緊急事態宣言の対象地域拡大で、学校給食や外食で使われる牛乳や乳製品の需要が急減しピンチに見舞われている。

苦境にあえぐ酪農家を支援するため、農水省では牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を21日から開始した。

生乳の需要は季節や嗜好に応じて変動する一方、毎日一定量の搾乳を行わねばならないため生産量は自由にコントロールできず、余っても保管は難しい。このため生乳をバターやチーズといった乳製品へと加工することで行き場を失う生乳が出ないよう、生産者団体と乳業メーカー、行政が一体となった取り組みが行われてきた。

だが、3月からの一斉休校による給食休止で牛乳の需要が大きく落ち込んだのに続き、今月7日の緊急事態宣言後は外食や洋菓子店など業務用の需要が急減。16日からは対象地域が全国に拡大された。

生乳生産が6月のピークに向けて増加する中、乳業メーカーの製造能力を超えて余った生乳の廃棄を余儀なくされる恐れも出てきている。

農水省では、生産のピーク時期を乗り切り生乳廃棄の危機を回避するため、買い物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本多く購入することを消費者に呼びかける。

同省では「牛乳乳製品課からのお願い」と題したYouTube動画で「このままでは絞った乳を捨てたり、最悪の場合は牛の数を減らさなくてはならない。いつものお買い物で牛乳やヨーグルトを普段より1本多く買ってもらえるとうれしい。毎日牛乳をモ~1杯、育ち盛りはモ~1パックを」と訴えている。