巣ごもり消費で明暗 3月の小売販売実績

3月の小売販売統計がまとまった。新型コロナによる内食需要の高まりで、食品スーパーが伸長した一方、SC業態は外出自粛要請で記録的な落ち込みとなった。

3月度のチェーンストア総販売額(55社1万621店)は、全店ベースが前年比95.6%(1兆338億6千996万円)、既存店ベース100.8%。食品は全店100.6%(7千133億6千86万円)、既存店107.1%と好調に推移したが、衣料品が全店70.9%(631億8千749万円)、既存店77.7%と落ち込んだ。

食品の内訳は、その他食品(加工食品・酒類)が全店100.7%(3千784億8千537万円)、既存店108.6%。惣菜が全店100.7%(874億8千669万円)、既存店100.7%。生鮮3品の既存店伸長率は、農産107%、畜産110.1%、水産104.3%。

巣ごもり・内食ニーズの高まりで、米、パスタ関連、即席麺、乳製品、牛乳、乳酸菌飲料、ヨーグルト、カレー、スープ類、ハチミツ、納豆、豆腐、冷食、ホットケーキミックス、シリアル、米菓、酒類などが好調。一方、惣菜は全般的に伸び悩んだが、要冷の和惣菜は堅調。弁当、寿司もまずまずの動きだった。

日本スーパーマーケット協会が発表した3月のマンスリーレポート(55社4千884店)は、全店売上高が前年比7.2%増(6千183億6千315万円)、既存店105.6%と好調に推移した。

食品は全店109.7%(5千376億1千64万円)、既存店107.9%。内訳は、加工食品112.6%(1千607億7千843万円)、既存店110.9%、日配111.7%(1千212億1千559万円)、既存店110%、惣菜100.9%(588億4千20万円)、既存店99%。生鮮の既存店伸長率は農産106.2%、水産104.5%、畜産110.3%。

日配・加工食品では、冷食、レトルト食品、チルド麺、即席麺、乾麺、パスタなどの麺類、缶詰、米、シリアルなどが大きく伸長したほか、テレビ番組の放映効果と免疫力を高める効果への注目により納豆、ヨーグルト飲料が好調に推移した。

惣菜はサラダ、要冷惣菜が好調の一方、新型コロナ対策による販売手法(バラ売り、量り売りの休止)見直しで、揚げ物が減少。イベント中止、花見・行楽需要の下落で弁当、オードブルなど予約注文の減少も響いた。

3月度のコンビニ売上高は全店5.5%減、既存店5.8%減となった。外出自粛等で客数が落ち込んだ(全店8%減、既存店8.2%減)。一方で、惣菜等の中食商品や冷食、レトルトなどのまとめ買い需要もあり、客単価は全店2.7%増、既存店2.5%増と伸長した。既存店の商品別売上高は日配6.6%減(構成比36.6%)、加食4.7%減(27.1%)、非食品3.3%減(31.3%)、サービス19.8%減(5%)。