みそ 米国で価格上昇中

早くから輸出に力を入れ、海外市場を見てきたみそメーカーがある。その社長によると米国カリフォルニア州で近年みその店頭価格が上昇し続けている。新店が既存店よりも高い価格で販売するという。

▼みそは欧米でも冷蔵流通がほとんどで冷蔵コンテナの物流費はそれなりにかかる。中間流通、卸のマージン幅は日本以上。コストを積み上げていくと当然日本の店頭価格より高くなる。同社が進出した当時は1.5倍だったが、今はほぼ2倍だ。

▼不思議なことに価格が上がっても需要は落ちない。米国でも発酵食品が人気で特に富裕層が支持している。世界的企業が集中する米国では超富裕層が増加し、それに伴いあらゆるコストが上昇中。カリフォルニア州では家賃が上がり、食品卸や流通関係者が移転を迫られているそうだ。

▼「海外では卸に対する値上げもすんなり受け入れてもらえる」と言う。卸は利幅を上げ、小売は小売で諸コストが上昇しているため店頭価格へ転嫁する。コスト上昇は海外だけの話ではない。日本でのみその値上げの難しさを思うと何ともうらやましい。