吉寅商店 新社長に来原氏 「地域に豊かさを」

島根県浜田市の食品卸、吉寅商店の社長に6日付で来原明宏(くるばら・あきひろ)前副社長が就任した。吉田稔前社長は会長に就き、両者が代表権を持つ。

同社は大正初期に吉田寅吉氏が開業。1949年、二代目の寅二郎氏が吉寅商店を設立し、85年から稔氏が社長を引き継ぎ現在に至る。吉田家以外からの社長は初めて。

来原社長は1960年8月19日生まれの59歳。浜田市出身で山陰合同銀行、浜田市役所を経て、昨年1月、吉寅商店に社長室長として入社した。

同社の前12月期売上高は23億円。人口と地元小売業の減少により、本業の卸売業は苦戦が続く。 こうした中、昨年から地元商品を扱う地域商社として新たな展開を始めた。さらに、今年に入ってからは一般貨物自動車運送業の許認可や酒類販売免許を相次いで取得するなど、事業拡大に力を入れている。

来原社長は本紙の取材に対し「長年この地域で食を流通させ、生活インフラを支えてきた誇りがある。今後は卸売業だけでなく、地域商社として地元の企業と一緒になって、引き続き地域に豊かさを提供していきたい」と語った。