フジッコが大豆ヨーグルト参入 商品化に6年、“大豆まるごと”で違いアピール

フジッコは「大豆で作ったヨーグルト」(400g)を発売した。同社は02年から「カスピ海ヨーグルト」の展開を始め、現在はヨーグルト部門の売上高が68億円、全社売上げの約10%を占める。今期も同商品は前年比106%と伸長を続けている。

一方、煮豆や蒸し豆などの豆製品は惣菜、佃煮と並ぶ同社の核事業であり、今回の新商品は約50年にわたり続けてきた大豆の研究と、ヨーグルトの発酵技術を掛け合わせて生まれたもの。商品化に6年を費やした。

その技術を生かし大豆を細かく粉砕、おからも含め丸ごと使うことで特徴を打ち出す。福井正一社長は「大豆の成分がすべて残っているという違いを、しっかり訴求していきたい」と、一般的な豆乳ヨーグルトとの差異を強調する。

ヨーグルト市場全体は踊り場が続くが、大豆・豆乳ヨーグルトの市場はこの5年で約1.8倍に広がっている。大豆ミートに象徴されるように、植物性商品へのニーズが強まっていることが背景にある。

同社では単なるヨーグルトの新製品ではなく、「大豆を使った新しい分野の商品」(マーケティング本部ヨーグルトグループ・瀬戸恒介係長)と位置付けている。「大豆を丸ごと使い発酵させたという点では納豆に似た切り口。同じように食卓に定着する商品に育てたい」(同)と意気込む。小売価格は400gで258円。