季節に合わせた「金麦」 品揃え活かし価値を強化 サントリー

サントリービールは、新ジャンル(第3のビール)「金麦」の味わいを季節ごとに調えて発売する。

昨年の「金麦」は前年比111%(3千847万箱/大瓶換算)と躍進し、過去最高売上げを更新。継続的な中味の刷新などが評価されたとみる。

昨年はユーザー数も約2割増え、食卓出現率もトップだったという。今年も引き続き定番品、「同ゴールドラガー」「同糖質75%オフ」のポートフォリオを生かし、ブランド全体で商品価値の強化を目指す。

10月に控える酒税改定で新ジャンルは増税となるが、ブランド戦略部の中村曜子氏は「価格以上に長く愛していただけるよう、つくり手のこだわりを伝えていく」と話す。

今年は醸造家自らが適した麦芽づくりに携わり、これまで使ってきた旨味麦芽に国産麦芽を加えた贅沢麦芽を使用。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」の開発過程で得た知見も投入した。

また、従来は通年で変わらない味を提供していたが、気温と食事摂取の関連性についての同社調査に基づき、嗜好性の高い商品を開発するとして季節ごとに味わいを変える。ただ、限定品のような定番品の味わいと異なるものではなく、春夏秋冬のいずれを飲んでも「金麦」だと認識される幅で“味をととのえる”、つまり、季節ごとに味わいをほんの少し変えるという意思の下で設計したという。麦の味感と刺激感のバランスを調整し、春は「かろやかに」、夏は「爽やかに」、秋は「まろやかに」、冬は「味わい豊かに」のコンセプトを表現した。

夏向けは4月中旬製造分から切り替え、店頭には5月末~6月に並ぶという。季節感の切り替え時期には従来の通常パッケージを展開することで、異なる季節品の混在を避ける。

商品開発研究部の齋藤和輝氏は「日本人は和洋中の幅広い食事を楽しんでおり、それらに合わせて飲み飽きないよう、麦のうまみと澄んだ後味の両立を図った」と語る。「春の金麦」のプロモーションは3月から展開している。