ヨーグルト市場、2月は前年比108% 乳酸菌等への関心高まる

ここ数年、踊り場状態が続いてきたヨーグルト市場。昨年後半からトレンド転換の兆しは見えていたが、新型コロナウイルス騒動を受け、2月の市場は前年比108%と久々の大幅増となった。

ヨーグルト最大手の明治。機能性ヨーグルト「明治プロビオヨーグルト R-1」は、2月24日の週の売上高が1月13日の週と比較し30%増と爆発的な伸びとなった。3月も同様のトレンドが続いている模様で、3月の結果によっては「明治プロビオヨーグルト R-1」の通期前年クリアも視野に入る状況となってきた。今月10日には、シリーズ初の大容量タイプ「明治プロビオヨーグルト R-1プレーン」(336g)を関東地区で発売。「R-1」ブランドのさらなる強化に動き出した。

意外な形で注目を集めているのが「ヤクルト」(ヤクルト本社)。新型コロナウイルス感染拡大の状況下、「手洗い、う~がい、ヤクルト♪」と思わず口ずさんでしまうメロディーのTVCM(ヤクルトシリーズ「変なフレーズ」編)が話題で、「ヤクルト」類への関心が高まっている。

雪印メグミルクは2月が2ケタ増となり市場水準を上回った。「牧場の朝」「ナチュレ恵プレーン」といったロングセラーブランドが好調に推移していることに加え、1月21日に発売した大型商品「乳酸菌ヘルベヨーグルト」のオンが寄与した。同商品は、ヨーグルト市場初となる“目や鼻の不快感を緩和する”機能をもつ機能性表示商品。「ガセリ菌SP株」「ビフィズス菌SP株」に続く第3の乳酸菌として市場投入したが、「ほぼ全てのチェーンで配荷を実現し、想定通りの動き」(同社)とまずは好スタートを切っている。

 第3四半期(4〜12月)までのヨーグルト売上高が前年比104.1%と市場水準を上回る森永乳業は4月7日、“ヨーグルト業界初”となる便秘気味の方の便通を改善する機能性表示食品「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」「同 ドリンクタイプ」を発売する。機能性関与成分はビフィズス菌BB536(20億個)。ありそうでなかった商品のターゲットは、慢性的な便秘に悩まされている国内約1千万人。

新型コロナウイルスによるヨーグルト市場への影響について、現時点で効果測定はできないが、「明治プロビオヨーグルト R-1」の動きが示すように、「免疫活性」「感染防御」等々、これまでのエビデンスが生活者に認知され、新型コロナウイルス感染拡大という環境下、ヨーグルトへの関心が高まっているものと考えられそうだ。