ダイドー自販機の新たな価値 地域振興、子育てなどに貢献

ダイドードリンコは、自販機ユーザーに飲料を購入する以外の楽しみを付加した自販機の設置を拡大している。飲料自販機の設置台数は減少傾向にある上、1台当たりの売上げもCVSなどとの競合で低下している。数少ない優良なロケーションを巡るメーカー間の競争も激化しており、飲料を購入する以外の楽しみを提供したり、地域貢献の価値を付加するなど差別化が求められている。

自販機チャネルの中でもコーヒー飲料の苦戦が目立っている。ダイドードリンコは他社に比べてもコーヒー飲料の比率が高く、売上前年比では市場平均を上回っており健闘している方とも言えるが、若年ユーザーの獲得が進んでおらず、新たな取り組みが必要と考えられている。

2月18日、道の駅「みまの里」(徳島県美馬市)はベビー用紙おむつ自動販売機を設置した。子育て世代が紙おむつの心配をすることなく外出できるよう、ベビー用紙おむつの小パック(2枚入り)が購入できる飲料自販機となる。

国土交通省は18年9月に、子育て応援の取り組み方針として高速道路のSAや道の駅を重点整備個所に指定し、24時間可能なベビーコーナーの設置や妊婦向け屋根付き優先駐車スペースの確保とともに「おむつのばら売り」も推進している。

今回、ダイドードリンコはセコム医療システムや大王製紙と協力し、紙おむつ自販機四国第1号機を設置した。自販機の保守や飲料・紙おむつの補充はダイドードリンコがフルサービスで対応する。

飲料自販機で紙おむつを販売するためには、長方形にパッケージされた紙おむつを円柱状に丸める必要がある。このため、紙おむつ本来の機能を損なわずにスムーズに自販機から搬出することができるような包装形態を開発した。

2月19日には高知市内に「高知県×海洋堂ガチャコラボ自販機」を設置。坂本龍馬など高知県出身の偉人やご当地ゆるキャラなどをデザインしたカプセルフィギュアを購入できるもの。高知県および海洋堂とコラボし、高知県の観光資源を生かした地域振興に貢献する。

増加しているインバウンドに向けて、日本語に加え中国語、韓国語、英語の4か国語にも対応し、音声選択ボタンにより購入ガイドの言語を選ぶことができる。

2月25日には、大阪天満宮(大阪市北区)に天神祭支援自動販売機を設置した。天神祭は、日本三大祭の一つに数えられる大阪の夏の風物詩。外観は天神祭をイメージした真っ赤なオリジナルラッピングを施し、商品購入時には「打ちまーしょ、も一つせ、祝うて三度」と天神祭でおなじみの“大阪締め”が流れる音声機能を搭載した。

大阪天満宮の来場者に年間を通じて天神祭りの雰囲気を味わってもらうのが狙いだ。