即席麺需要急増も増産で在庫問題なし

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、保存食の代表格であるインスタントラーメンに対する需要が高まっている。

実際、一部店頭では品薄という状況も見られるが、この点についてインスタントラーメン最大手である日清食品に取材したところ、「市場でインスタントラーメンに対する需要は伸びており、受注も増加傾向だが、既に工場で増産体制をとっており、現在、在庫に問題はない」としている。今後についても「動向を見極め、柔軟に対応していく」との考えだ。

インスタントラーメンについては、ここ数年の自然災害の頻発を受け、ローリングストックに対する認知や実践が高まっていることもあり、現在のところ、マスクなどのように商品を求めて客が殺到するという事態にまでは至っておらず、消費者は冷静な対応をとっている模様だ。

ただ、09年の新型インフルエンザ流行の際は「局地的とはいえ、袋麺が通常の3倍、カップ麺が2倍の売れ行き」(小売)といった異常値が示され、一因として「学校の臨時休校を受けた昼食需要の急増によるもの」(同)という指摘があった。安倍晋三首相の会見を受け、3日以降、順次、小中高校の休校が進むものとみられるだけに、インスタントラーメンに対する需要が今後どう動くかは不透明な状況だ。