香料、糖類、人工甘味料無添加のビール風味飲料 健康志向を鮮明に キリン「グリーンズ フリー」

キリンビールは3月31日、“自然派ビールテイスト炭酸飲料”「キリン グリーンズフリー」を発売する。同社では近年拡大する無糖炭酸水市場に着目。ビール代替としてのノンアルコールの概念にとらわれず、消費者のライフスタイルや健康意識、嗜好に合わせた新たな需要創出を目指す。

日本初となる独自製法により、香料、糖類、人工甘味料を無添加に。麦とホップ、水という主要原材料でシンプルに仕上げた雑味のないさわやかな味が特徴。缶には3つの主な原材料でシンプルにつくったことを表す3本のラインと、品質への自信を表現した「聖獣麒麟」を配した。新提案であることを訴求するTVCMを放送するほか、サンプリングの実施により幅広い購入者層に飲用体験の機会を設ける考え。

350㎖缶(ルース、6缶パック)と500㎖缶(6缶パック)を用意。同社取手工場、滋賀工場、岡山工場で製造し、年間2万ケース(大びん換算で約158万ケース)の販売を見込む。

キリン調べによると直近10年間で国内ビール類市場は20%減少する一方、ノンアル飲料市場は320%と拡大を続けている。アルコールを控える動きは世界的な潮流で、関連各社が投資拡大する重要なカテゴリーと位置付けられている。

山形光晴部長㊨(キリンビール)
山形光晴部長㊨(キリンビール)

半面、ビールテイストのノンアルは、ビール代替という消極的なイメージが強いとされており、「ビールテイストのノンアルを飲まない」理由の上位には「物足りなく感じるから」や「(ビール類を)飲めない時に飲むものだから」といった回答が目立つ。

こうした消極的な意識を積極的なものに転換すべく、同社では健康志向とシーンを選ばない気軽さをコンセプトとした自然派ビールテイスト炭酸飲料として同製品を開発した。

20日に開かれた発表会でマーケティング部長の山形光晴氏は「20年のノンアル飲料の販売目標に121.9%の390万ケースを掲げている。CSV活動を推進する中で健康志向のノンアルの販売には力を注ぐ。ここ数年でノンアルのニーズが多様化していることから、従来の市場の枠を超える新提案として新製品を投入するに至った」と発売の経緯を述べた。