新型コロナ感染拡大 食品業界でも在宅勤務の動き広がる 政府の基本方針受け

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、酒類・食品メーカーで在宅勤務の動きが拡大している。政府が2月25日に発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」の中で、「感染拡大防止策で、まずは流行の早期終息を目指しつつ、 患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑える」ことを目的に、「患者・感染者との接触機会を減らす観点から、企業に対して発熱等の風邪症状が見られる職員等への休暇取得の勧奨、テレワークや時差出勤の推進等を強力に呼びかける」としたことなどを受けたもの。

日清食品ホールディングスは2月27日から、工場など在宅勤務が困難な部門を除く国内勤務者約3千人を原則在宅勤務とした。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため。当面、3月11日までを目途に実施する。

対象となるのは国内グループ会社(日清食品ホールディングス、日清食品、日清食品チルド、日清食品冷凍、日清シスコ、日清ヨーク、明星食品、ぼんちなど)の全役員、従業員(契約社員、派遣社員含む)。セールスなどの営業職も対象。同社では、現時点で今回の措置による事業への影響はないとしている。

花王は2月28日から3月15日まで在宅勤務を原則とする。終了時期は今後の状況を踏まえて決定する考え。対象者は、花王グループ国内拠点勤務の社員約1万5千人。生産従事者や店頭勤務者などは対象外とした。

J-オイルミルズは、政府の新型コロナウイルス対策基本方針を受けて、3月2日から13日まで本社地区に勤務する社員(契約・派遣含む約350人)を対象に原則、終日在宅勤務(フルリモートワーク)とすることを決めた。

リモートワーク期間中、社内外の打ち合わせは原則電話会議・ビデオ通話で対応。問い合わせ対応はメール中心となる。また、自宅でのリモートワークを原則に、カフェ等、人が集まる場所でのリモートワークを控える。得意先対応など対外的な事業活動に影響がないよう、最大限体制を整えて対応する。

実施期間は今後の状況を見ながら慎重に判断し、状況によっては変更もあり得るとした。

アサヒグループ・キリングループ・サッポログループは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、3月2日から原則としてテレワークなどの在宅勤務を実施する。

アサヒ・キリン・サッポロ共に出社が必要な業務を除き、国内グループ各社の社員(アサヒ約1万3千人・キリン約1万人・サッポロはホールディングスとビール社の約1千500人)を原則として在宅勤務に切り替える。アサヒは3月15日まで。キリンは3月末まで。サッポロは3月13日まで。

アサヒでは、在宅勤務が難しい場合でも通勤時の混雑ピーク時間を回避するため、直行直帰や時差出勤等を推進。また大人数でかつ不急不要の国内、海外の出張、社内外の会合出席等も中止または延期する。さらに工場見学なども2月22日から中止している。

キリングループでも出社する場合は通勤ピーク時を避けた時差出勤を推奨する。

サッポロは、国内外ともに出張を原則禁止。工場等の施設見学や主催イベント等も自粛する。