自販機変革を加速 設置台数増・連携・買収も視野に コカ・コーラボトラーズジャパンHD

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(CCBJH)は自販機変革を加速させる。

14日に都内で決算発表したカリン・ドラガン社長は自販機での売上拡大について「既存自販機の数量増と設置増がまず1つ。2つめはパートナーシップを通じたコラムのアライアンス。3つめが競合他社の買収となる」と語った。

新規設置は前期(12月期)、1万2千台の設置目標を上回った。コカ・コーラボトラーズジャパンのコスティン・マンドレア執行役員営業本部長兼エリア営業統括本部長兼西日本営業本部長は「前下期から自販機はプラスで台数も増えており、今年は東京2020オリンピック・パラリンピック(東京2020)を活用して利用者の多いゾーンを獲得していきたい」と説明した。

不採算ロケーションの撤去も行い、同社の自販機総台数は現在約70万台。

自販機の成長戦略では、日本コカ・コーラとの連携を強化し、自販機専用商品やスマホアプリ「Coke ON」を活用して1台当たりの販売数量を増やしていく。

(左から)カリン・ドラガン社長(コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス)、コスティン・マンドレア氏(コカ・コーラボトラーズジャパン)、和佐高志氏(日本コカ・コーラ)
(左から)カリン・ドラガン社長(コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス)、コスティン・マンドレア氏(コカ・コーラボトラーズジャパン)、和佐高志氏(日本コカ・コーラ)

自販機を含む商品施策全般の方針について日本コカ・コーラの和佐高志最高マーケティング責任者は「コカ・コーラ」「綾鷹」「ジョージア」「い・ろ・は・す」「アクエリアス」の5つのコアブランドによる東京2020の盛り上げとともに、差別性の高いイノベーション商品の展開を挙げ、「消費者に新たな価値を提供する大型新商品には集中投資する」と語った。

大型新商品の1つと位置づけるのが、3月30日に発売されるペットボトル(PET)コーヒー「ジョージア ラテニスタ」シリーズ。豆や焙煎にこだわるコーヒーよりもミルクの味わいを楽しめるラテを好む“カフェネイティブ世代”をターゲットとし「ジョージア」従来品と比較して3倍のミルク感を打ち出したもので、「カフェラテ」と「ビターラテ」の2品をラインアップする。

自販機への集客にはコーヒーを重視。値頃感のある小容量のショート缶やPETコーヒーの「ジョージア ジャパン クラフトマン」の装填を強化している。

「Coke ON」施策では、1月からブランド横断で観戦チケットキャンペーンを開始したところ、開始から5週間で80万人の応募を獲得したことに加えて「『Coke ON』の新規ダウンロード(DL)数も増え、1月末累計で1千840万DLとなった」。

「ジョージア ラテニスタ」シリーズ
「ジョージア ラテニスタ」シリーズ

オペレーションでは、近畿エリアで従来の自販機オペレーションモデルの効率改善に着手しプロセス再構築のパイロットテストを実施したところ、「大きな効率の改善が見られた。まず在庫切れがなくなり、自販機1台当たりで、より多くの商品が販売されるようになった」。

一般的に自販機に商品を補充する際、ルートカー(トラック)から必要な種類と本数をピッキングして段ボールに詰め込み、その段ボールを台車に乗せて対象の自販機まで運ぶ。

最近ではオンラインシステムの導入により、自販機を訪れずとも販売状況や補充すべき種類と本数がハンディタイプの端末で把握でき、オペレーターは端末から出力された伝票とにらめっこしながらルートカーで商品をピッキングするやり方が主流となっているが、パイロットテストは、このルートカーでのピッキング作業も不要とする画期的なモデルとなる。

最終的な検証を経た上で「全国プランを策定し、今年から来年いっぱいにかけて全国展開していく」(カリン・ドラガン社長)。装填商品の選定には、昨年テストを開始したAIのアルゴリズムの活用を広げていく考えだ。