新型コロナウイルス 食品界にも波紋広がる 避けられない外食への影響

新型コロナウイルスの日本国内での感染を受けて、食品業界にも徐々に波紋が広がっている。

食品企業の中には社員に向けて手洗いやマスク着用など改めて注意を喚起。休日の不要不急の外出自粛を求めたり、人込み感染を避けるためテレワークや在宅勤務、時差通勤を推奨。出張を自粛する会社も出ており、外回りの営業社員にはとくに注意を促している。

社内で感染者が出た場合、感染拡大を防ぐための対応策を改めて確認。とくに食品工場では神経過敏になっており、地震など自然災害に備えてBCP対策を推進してきた企業は、感染症での対策も検証し始めた。

週末の観光地や行楽地では人出が減り、今後はスポーツイベントの中止や延期、さらには展示会や物産展開催への影響も懸念されている。

ウイルス感染により外食や小売の影響は避けられそうになく、訪日外国人によるホテル宿泊のキャンセルの影響は計り知れない。感染がこのまま続ければ外出を控える人が増えることが予想され、行楽シーズンに向けて消費への影響は避けられそうにない。外食を避け、内食や家飲みの需要が高まることを予測する向きもある。

こうした動きをとらえ、サントリー食品インターナショナルは「中国人観光客の減少で、インバウンド需要の影響を懸念」(齊藤和弘社長)と指摘。また味の素は、工場停止による固定費増が最大6億円、中国からの輸入原料(野菜等)代替の影響を最大3億円とみているが、「決算への影響は軽微」(西井孝明社長)としている。