生活者研究25年の足跡

日清オイリオグループの「生活科学調査研究レポート」が25周年を迎えた。記念すべき第1号レポートは「キッチンにおける油の存在」(95年)。揚げ物に使う鍋という設問では半数以上が天ぷら鍋と回答。テフロン加工と鉄のフライパンがともに2割弱で、当時の台所風景が垣間見える。

▼過去のレポートを振り返ると食に対する意識変化やトレンドがよく分かる。ダイエットの大敵だった食用油は今では健康に役立つ食材となり、料理のおいしさを引き出す調味料用途に役割を進化。家庭用油市場は過去最大の1千500億円に拡大した。

▼業務用では出来合いの揚げ物について、「料理は手作り」が基本だった時代から、「便利だけど手抜きイメージで抵抗感あり」という過程を経て、2010年以降は「自分で作るよりもおいしい」が3割を突破。惣菜市場の拡大とともに、最近では「出来立てよりも、(実際に)食べる時のおいしさ」が重視され、調理油の機能性が注目されている。

▼同社のプレゼンテーション会では入口に特設コーナーを設け、食生活や調理形態の変化、生活者の食用油や揚げ物に対する価値観の変化をパネルで紹介。四半世紀にわたる生活者研究の足跡と市場の変遷が一目で分かる好企画だった。