海苔、国産品不足は海外産で対応 おにぎらず専門店は3店目 甘味にも挑戦 ニコニコのり

ニコニコのりは2020年の春季新製品会見を東京外苑前アイランドスタジオで開催した。今季は海苔製品4品で、3月1日から全国発売となる。また、冒頭あいさつに立った白羽清正社長は大凶作となった前年度の海苔生産の振り返りや今期の状況、その中での経営戦略などを語った。

「原価は1.5倍に」白羽社長の話

昨年の63億枚は46年ぶりの大凶作であり、2015年ぐらいから75億枚が平年作と思っていたところから一気に減産したショックは大きい。価格も過去5年で4割の原価上昇、2012年から比較すると1.5倍となっている。

海苔生産の減少要因として海水温の上昇、養殖漁家の減少、降水量の減少が挙げられる。その中で昭和45年には海苔漁師は約6万経営体いたものが、昭和60年代には約2万台になり、現在は2千軒台と3%まで減った。漁業経営体の減少がボディブローのように効き、海水温の上昇がアッパーカットのように決め手となった。加えて海苔養殖の適温が維持される期間が短かくなり、ひいては漁期も短くなっている。

今年度は、ほぼ昨年並みで進んでいる。ただ価格は暖冬による先行き不安による早めの手当てにより上昇傾向。そもそも昨年度も生産量が少なく、在庫も底が見えているため相場上昇につながっている。産地別では宮城、瀬戸内の出遅れが全体の足を引っ張り、九州の前年増のペースで穴埋めされて昨年並みの全国共販枚数が維持できている。今後は瀬戸内の後半漁期がどこまで続くか、九州・有明海の好調がどこまで伸ばすか。降雨や海水温の影響を見ながらの生産が続く。

その中でニコニコのりとしては、これ以上の値上げは消費増税もあり買い控えを懸念するためなるべく避けたい。国産海苔の不足は品質安定した海外輸入原料で対応していく。また、用途を訴求した商品「おにぎらず用」の海苔や、本日の「海苔のうつわ」など価値を高めていく。海苔生産も不安定なので今春は少ない新商品にとどめている状況だ。

一方、大阪で展開している「おにぎらず」の専門店「笑屋NICO-YA」も3店舗となった。本社店と南海なんば店、近鉄日本橋駅店で展開している。また、今春に「海苔ソフトクリーム」をSMTDで披露する予定にしている。海苔を使った甘味を提案させてもらう。海苔をいかにして消費者に使って食べてもらうかを考えていく。