エイチ・ツー・オー新社長に荒木氏 スーパー事業「企業の枠超え見直し」

エイチ・ツー・オーリテイリングは4月1日付で荒木直也氏が代表取締役社長に、鈴木篤代表取締役社長が取締役会長に就任する人事を発表した。

また、荒木氏は阪急阪神百貨店の代表取締役社長から代表取締役会長に就き、後任として山口俊比古取締役執行役員が代表取締役社長となる。

同社は異動の理由について「昨年10月に神戸阪急、高槻阪急がスタートし百貨店事業の方向性が定まったことから若返りを図る」としている。

荒木氏は57年生まれの62歳。81年京大経済学部卒、同年、当時の阪急百貨店に入社。2007年執行役員、10年取締役を経て12年に現職。神戸市出身。

山口氏は63年生まれの56歳。86年神戸商科大(現・兵庫県立大)卒、同年阪急百貨店に入社。川西阪急店長や阪急メンズ東京店長を経て、2014年執行役員、18年現職。京都市出身。

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5日、会見した荒木氏は「ここ数年、百貨店で取り組んできた顧客視点からの価値創造が一定の成果を収めた。これをグループ全体に広げていきたい」と方針を語った。また山口氏は「百貨店では衣料品の売上低迷が続き、収益構造が悪化している。どう改善するかが急務」と述べた。グループのSM事業について荒木氏は次の通り話した。

「エリアで支持される独自性を」

阪急オアシスとイズミヤのそれぞれが歴史をしょって出店し、店舗網を築いてきた。立地も規模もさまざまだが、マーケットや競合という視点から一度見直しポジションを明確にした上で、それぞれのエリアで支持される魅力や独自性を発見していくことが大事。

会社そのものを統合するのではなく、システムや仕入れ機能、店舗開発などを一体化し、企業の枠を超え1つの目線で店作りやMDを見直すことが必要になるかもしれない。

関西スーパーとの提携は現状維持だが、今後さまざまな企業とのパートナーシップや提携は積極的に進めるべきだと考える。そのためには関西のお客さまにサービスや価値を提供するという、われわれ自身の基本デザインが必要。やみくもに提携を広げる考えはない。われわれがしっかりしたデザインを持ち、共鳴してもらえるパートナーとそれを共有することが重要になるだろう。