「ジャイアントコーン」20%増の快進撃 サクサクの鮮度感アップで好評

江崎グリコの「ジャイアントコーン」が好調に動いている。17~18年と前年を行ったり来たりの推移が続き、有効な打開策も見つけられないままだったが、今期は9月から12月まで20%超えが続き、1月はさらに上向き30%近い伸びとなっている。大手コンビニが下期から導入したこともあるが、それ以上にコーン部分のサクサク感、カリカリ感が維持されるようになったことが大きい。

昨年7月は20日過ぎまで冷夏となり、前年同月比で市況は23%減という惨憺たる結果となった。そのため、7月の下旬には在庫のやまとなり、氷菓系に限らずクリーム系の主力商品まで全メーカー、全商品の生産に急ブレーキがかかった。下旬以降はいつもの夏となったが、お盆を過ぎると30度を切る日もあり、ジャイアントコーンも秋冬に向けての生産体制へ移行した。

そこへ、2日連続の猛暑日を含め、30度を超す日が12回もあるという暑い9月が到来し、出荷調整となるアイスも多々あったという環境に加え、コンビニでの導入が始まったジャイアントコーンは一気に市中在庫が薄くなった。営冷や卸の物流拠点に置かれる日数が極端に短縮され、その結果コーン部分のサクサク感が際立つようになった。

10月も気温は高めに推移し、市況は9%増で着地。ジャイアントコーンは営冷などで湿気る暇もなく、作る側からスーパー、コンビニへ。11月も中旬までは例年より気温が高く、12月以降は異常気象を思わせる暖冬となり、コーンのサクサク感を歓迎する消費者も増え回転はさらに上がり、ジャイアントコーンの鮮度感は衰えることなく維持されている。

サクサク、パリパリといえば森永製菓の「チョコモナカジャンボ」シリーズ。日々生産計画を立て、製造日から5日以内に卸に出荷できる体制を構築し、小売店には2週間程度で届くようになっている。ジャイアントコーンが低迷していたとき、ジャンボのパリパリ感に消費者が流れているという分析がグリコにはあったが、コーンやモナカの鮮度感は確かに重要なことなのだろう。

ただ、末端の動きから生産量を決めるというジャンボのノウハウは一朝一夕で持てるものではない。ジャイアントコーンはこの春、コーン内のチョココーティングを厚くするというリニューアルで鮮度感を維持することになった。