健康志向を追い風にごま製品の需要拡大へ ごま業界合同賀礼会

日本ごま油工業会、全国胡麻加工組合、油糧輸出入協議会胡麻部会による「ごま関連3団体合同賀礼会」が1月24日、東京・芝パークホテルで開かれた。

共催3団体を代表して、全国胡麻加工組合の藤波一博理事長(波里会長)は「ごまの原料価格はピークからは落ち着いたが、依然高値水準が続いている。今年は東京五輪による需要拡大が期待されている。昨今の健康ブームでごまの価値が見直されており、業界が一致団結して安全安心なごまを安定的に供給し、庚子の年にふさわしい新たな芽吹きと繁栄の年にしたい」と語った。

日本ごま油工業会の田中啓之会長(九鬼産業社長)は「東京五輪は日本のごま製品の価値を世界に発信するチャンス。ごま油の需要は根強く、近年のオイルブームでごま油の注目度は高まっており、使用シーンも拡大している。今後も良い製品をお届けし、ごま製品の価値を広く伝えていきたい」などと語った。

来賓の農水省食品製造課・佐藤課長補佐はあいさつで、東京五輪大会期間中の物流対策や働き方改革、生産性向上などの取り組みに対する協力を求めた。

続いて伊藤忠商事の担当者が2020年のごま原料の見通しを説明した。中国の買付け変化やアフリカ・中南米・ミャンマーの産地状況、さらには今後の新たなトレンドとして注目されるコーヒー業界における「ファーマズコネクト」(デジタル技術を活用して農家と消費者をつなぎ、原料や産地情報・製造方法などのストーリーを共有して価値を高め、持続可能な仕組みを作っていくもの)を紹介した。

「値上げの浸透急ぐ」

懇親会であいさつした、ごま油工業会の小澤二郎副会長(かどや製油会長)は「昨年後半から原料価格はやや落ち着いたが、しばらくは高値で仕入れた原料を使わざるを得ない。厳しい環境だが、状況をていねいに説明して値上げをお願いしていく」と語った。